2025年1月,新たなブログ「田中浩朗文庫」を始めました

ポッドキャストは凝らなくてよい

私は最近まで、ポッドキャストは一種のラジオだと思っていました。ラジオといえば、テーマソングやBGM、ジングルなどが入っていて、いろいろ工夫が凝らされています。ですので、ポッドキャストのエピソードにもジングルなどを入れ、ラジオの雰囲気を出していました。しかし、ラジオのそうした工夫は、長時間聴いていても飽きないようにするための工夫だということに気づきました。

他方,ポッドキャストは短いものであっても構いません。たとえば、1分や2分のものでもいいわけです。ですから、ポッドキャストに凝った作りを求める必要は全くないわけです。大事なのは、そこで語られる内容です。私はラジオが好きなので、ラジオ番組のようなものを作ること自体は嫌いではありません。ですが、最近では数分のポッドキャストとしてアイデアメモを配信するようになり、そういった凝った作りは、実はそこまで重要ではないと思うようになりました。

そう考えると気持ちがとても楽になりました。今では、自宅や大学などさまざまな場所からポッドキャストを配信しています。有り合わせの機材を使った環境で収録しているのですが、それでも十分に聞きやすいエピソードを配信できるプラットフォームが整っています。これは本当に素晴らしいことだと思います。

以前は、配信者側がさまざまなことに気を配らないと、ようやく聞ける音声になる状況でした。しかし、現在使っている「LISTEN」というツールは、音声の大きさを自動的に調整してくれるラウドネスノーマライズ機能を備えています。これのおかげで、出力の違う機材を使っても、マイクで話すだけで済むという手軽さがあります。この便利さにはとても満足しています。

以上、ポッドキャストは凝らなくてもいい、ということについてお話ししました。

初出:5 メモ | ポッドキャストは凝らなくてよい(LISTEN, 2024.2.3)