2025年1月,新たなブログ「田中浩朗文庫」を始めました

学生はオンデマンド授業を歓迎している

私はコロナ禍が始まった2020年度から今日に至るまでずっと、講義ビデオを学生に視聴させる形でやってきました。昨年度(2022年度)と今年度(2023年度)は完全対面の授業に戻ったんですが、それでも私の講義本体に関してはオンデマンドのビデオで視聴するという形を変えていません。それは対面の授業よりもオンデマンドの授業の方が良いというふうに私が判断しているからです。

さて、今学期の授業の最後に課題を出したんですが、そこで、私の今学期の授業の内容や方法について感想を書いてほしいというふうに言いました。それに対して、非常に共通して多くあった感想がありました。それは、私の授業がオンデマンドのビデオで視聴する形だったところ、これが非常に良かったという声です。その理由についてはいろいろありますが、繰り返し聞くことができるとか、好きな時間に聞くことができるとか、区切って少しずつ聞くことができるとか、そういった自由度の高さを理由に挙げている人が非常に多かったと思います。他方、目の前にいる先生から直接話を聞きたかったという声が、毎年それなりにあったんですけれども、今年度はごく少なくて、一人ぐらいだったでしょうか。授業を受けている気がしないという感想がありました。おそらく授業というのは対面で先生から話を聞くものだと、そういう考え方があったからだと思います。しかし、それがよくなかったというふうには書かれていないので、授業に対する考え方が変われば、それはそれなりに受け入れられるのではないかと思います。

ということで、学生はオンデマンド授業を歓迎していると私は判断しています。

初出:2 メモ | 学生はオンデマンド授業を歓迎している(LISTEN, 2024.2.2)

これは1年前の授業のあとでの感想なのですが,今学期の学生の感想を読んでも全く同じことを感じています。まだ全クラスの受講者の感想は読んでいませんが,対面での講義(教員によるレクチャー)を希望している学生は今のところ皆無です。(2025.1.17記)