2025年1月,新たなブログ「田中浩朗文庫」を始めました

大学教員はnote上に研究室を持つと良いのでないだろうか

今回は、大学教員がオンラインプラットフォーム「note」に研究室を持つことの利点について考えてみたいと思います。noteは、文章、画像、音声、映像などを発表・共有できるサイトで、単なるブログサイト以上の機能を持っています。閲覧者は「いいね」やコメントだけでなく、お金を通じてクリエイターを応援することもできます。また、メンバーシップ機能を活用することで、クリエイターとユーザーがオンライン上で交流する場を作ることも可能です。

このnote上に、大学教員が研究室を持つのは有意義ではないかと私は考えます。多くの大学教員は実際の大学に研究室を持っていますが、これをnote上に「もう一つの研究室」として設けるのです。この方法には、退職後も研究活動を続けられるという大きな利点があります。大学教員としてのキャリアは退職という区切りがありますが、note上の研究室であればその後も活動を継続することが可能です。現職中からnoteで研究室を運営しておけば、退職後も引き続き研究や教育の活動を展開できるのです。

実際に、このような取り組みを行っている大学教員や元大学教員の方が既にいらっしゃいます。その中で、私がロールモデルとして参考にしているのが2人の方です。

1人目は、早稲田大学の向後千春さんです。向後さんのnoteでは、毎日新しい記事が投稿されており、メンバーシップ機能を活用して「ちはるのファーストコンタクト」というコミュニティが運営されています。このコミュニティには月額300円で参加でき、学生の場合は半額の150円で利用できます。

もう1人は、元政治学者であり、名古屋音楽大学と札幌大谷大学で学長を務められたたかはしはじめさんです。たかはしさんは退職後もnoteや他のオンラインサービスをフル活用して、非常に活発な活動をされています。その取り組みは多岐にわたるため、私もすべてを把握しきれていませんが、非常に参考になるものばかりです。

以上のように、大学教員がnote上に研究室を持つことは多くの可能性を秘めており、ぜひ取り入れてみてほしいと感じています。

初出:3 メモ | 大学教員はnote上に研究室を持つと良いのでないだろうか(LISTEN, 2024.2.2)

私もnoteにサイトを作っていますが,研究室のようには運用できていません。投稿も不定期・不活発で使いこなせていません。でも,いつかは研究室のように運用してみたいなという願望を持っています。(2025.1.18記)