授業中間点検

第8回の授業を終えた。学期の中間を過ぎたところで,当初の計画がどの程度実現できているか点検する。

’18年度前期 授業の反省」で,次の8項目の改善点を挙げた。

  1. 学生がすべきことについて十分な説明と練習の機会を与える(レポートの書き方,ピアレビューの仕方,教員とのカンファランスの仕方,振り返りの仕方など)。
  2. レポート等を提出するブログは班ごとではなく,クラス毎に設置する(学期途中での班替えおよび班を超えてのピアレビューに対応)。
  3. 提出すべき小レポートの数を固定しない。作成のペースは各自に任せる。なお,学期中コンスタントに作業を進め,作業の記録も提出することを求める(早めに終わらせて,後は休むといったことは許さない)。ただし,単位取得のための最低提出数は定める。
  4. 学期中の自らの学びの成果をポートフォリオにまとめて提出させ,それをもとに成績評価を行う。
  5. ブログの投稿画面の入力欄には,書式をコピーできない形にする(今学期,ワープロ等からの貼りつけにより余計な書式がコピーされ,問題が頻出した)。また,下書きを保存して後で編集して,公開できるようにする。
  6. 講義内容を小レポート作成方法の説明と関連するものとする。
  7. 質問づくり1の活動を導入する。
  8. 講義にブックトークを導入する。
  1. (○)学生がすべきことについての十分な説明については,毎時間,ミニレッスンという形で20分程度の説明を行っている。これまで行ったミニレッスンは以下の通り。練習の機会は特に設けていないが,個人学習の時間の読書や執筆が練習の機会になると期待している。
    ・読書ワークショップで期待すること,読書ワークショップのルール
    ・本の探し方
    ・執筆ワークショップで期待すること,執筆ワークショップのルール
    ・執筆ワークショップのサイクル
    ・編集会議の進め方
    ・良い書評の特徴,書評でよく使う言い回し
    ・書評を書く手順
    ・良いレポートの特徴,レポートの書き出し例
  1. (◎)レポート提出用のブログはクラス毎に設置した。
  2. (◎)提出すべきレポートの数は固定せず,各自のペースで書けるようにした。ただし,単位取得のための最低数は設定した(書評・小レポート・期末レポート各1本)
  3. (◎予定)ポートフォリオをもとに成績を付ける(予定)
  4. (◎)ブログの投稿画面の入力欄は,書式をコピーできない形にした。
  5. (×)講義内容と小レポート作成方法の説明は関連させていない。
  6. (×)質問づくりの活動は導入していない。
  7. (×)講義にブックトークは導入していない。

以上,半分程度は実現できているように感じる。前期より良くなったのは,やはり各自がマイペースで作業を進めていることだと思う。机間巡視の際にも時々質問を受けることがある。

  1. ダン・ロスステイン,ルース・サンタナ(吉田新一郎訳)『たった一つを変えるだけ——クラスも教師も自立する「質問づくり」』(新評論,2015年)参照。