’08年度後期 授業の反省

 今学期も,授業が終わりかけた時点で授業の反省をする。

全体的に

前期に引き続き,今学期も新規科目があり,授業準備に追われた。他方,二部の授業で「技術者倫理」が受講者なし(今学期非開講)となったため,過密スケジュールだった水曜日は少し余裕をもって授業ができるようになった。

授業内レポート方式について

今学期も授業内レポート方式を採用した(「技術の社会史」で)。これで3学期目となる。毎回書いてもらう方式(全12回)だったが,採点が体力的にかなりきつくなってきた(毎週150枚ほど)。前期の「科学の社会史」で行ったように,レポートを一学期に3回程度に減らした方がよさそうだ。

授業サイトについて

今学期も,WordPressを用いたシンプルなサイトを構築。デザインは先学期と同じである。一方的な情報提供には,これが良さそうである。

総合演習の個人レポートの指導には,Moodleのサイトを利用した。こちらは,ワードファイルの提出や受講者相互でのコメント付けなどに便利。

講義について

授業方法は,先学期と変えていない。基本的にパワーポイントを見せながら解説し,時々ビデオを見せるというものである。授業内レポートを書いてもらう科目(技術の社会史)では,講義時間は30〜45分程度。残りは,レポートの返却や講評とレポートの執筆に充てられた。授業内レポート方式でない科目(科学技術と倫理)では,講義時間が約1時間で,残りはコメント(小レポート)の紹介とコメントの執筆に充てられた。

「科学技術と倫理」の内容について

これは,今学期初めて実施した講義であり,内容を一から作っていった。ウランの核分裂の発見の話から始めて,現在の核拡散問題まで,核兵器に関わる問題を幅広く講義した。ビデオを多用した。毎回,授業の最後に問題提起をして自分の意見を書いてもらい,次の回の最初に紹介した。

授業の準備は大変だったが,自分としてはとても楽しめた。ビデオの選択・編集にかなり時間と手間がかかったが,来学期からはこれが軽減されるため,準備に余裕ができるだろう。

「技術の社会史」の内容について

昨年度とほぼ同じ内容。来年度は,授業内レポートの回数を減らす分,より余裕をもった講義ができるにしたい。

成績評価について

今学期も,定期試験は実施せず,授業内レポートなどレポートでの評価をメインにしている。先学期はかなり全体的に良い成績となったが,今学期も同様の傾向となるだろう。評価の回数を増やすと,全体の成績がよくなる傾向がある。学生の学習時間は評価の回数に比例して多くなり,それだけ成績が良くなるのかも知れない。