'11年度後期 授業の反省

 今学期は少し遅くなってしまったが,授業の反省をする。

全体的に

 先学期から始めた共同受講ブログ方式を,一科目「科学技術コミュニケーション」を除いて全面的に採用した。この方式も2回目となり,軌道に乗ってきた。なお,昨年度後期から今年度前期にかけて2学期にわたり利用してきたC-Learningは,共同受講ブログに移行したため,今学期は利用しなかった。

共同受講ブログ

 前期とほぼ同様の共同受講ブログを設置して,「技術の社会史」(3クラス)と「科学技術と倫理」(1クラス)の計4クラスで利用した。システム的に変更したのは,「いいね!」ボタンの代わりに,「お気に入り」ボタンを設けたことだ。前期の「いいね!」ボタンがあまり活用されなかったことから,この「お気に入り」ボタンを設けたが,これも十分には活用されなかった。今回の「お気に入り」機能では,自分が「お気に入り」に入れたことが他のメンバーに伝わらず,また自分の書き込みを他人が「お気に入り」にいれたことも分からないため,ソーシャルメディアとしての機能が十分でなかったことが原因と考えられる。前期の初めに多発したシステム上のトラブルは,今学期はあまり問題にはならなかったが,それでもネットワークにつながらないなどのトラブルは残った。これは大学のネットワークの問題だと思われ,現神田キャンパスで解決するのは難しい問題だ。しかし,千住キャンパスに移れば,解消すると期待できる。

 前期の「科学の社会史」(2クラス)では,どちらのクラスでも共同受講ブログはうまく活用されていたが,今学期の4クラスでは,その活用され具合に差が生じた。おおざっぱに言えば,受講者の人数が多いとうまくいくが,少ないとうまくいかない場合もある。特に,二部の「技術の社会史」は人数が10人以下と少なかったため,共同受講ブログの良さが十分には生かせなかった。このようなメディアに慣れた人がクラスに数名いれば,うまくいくのだが,現時点ではそのような人を確保するのにある程度のクラス規模が必要なのだと思う。

 共同受講ブログに対する授業評価アンケートの結果は,予想以上に良かった。共同受講ブログが役に立ったという回答が9割以上を占めている(技術の社会史科学技術と倫理)。
 
 来年度には,共同受講ブログをさらに発展させた授業SNSを導入するつもりだ。これは,共同受講ブログにTwitterやFacebookのソーシャル機能を加えたようなシステムで,クラスを超えて交流することができる。これが,少人数クラスの問題点を緩和してくれることを期待している。また,「いいね!」や「お気に入り」の機能も強化されており,今度こそ活用されるのではないかと期待できる。ただ,かなり高機能であるため,受講者が十分に使いこなせるかどうか不安な点は残る。これを来学期に検証してみたい。

講義内容について

 講義内容は,基本的に前期または前年度と同じ内容であった。授業方法の改良に力を入れているため,内容面で新しい試みができないでいる。来年度もまた新たなシステムを導入する予定なので,大幅な変更は難しいと思う。

評価方法

 共同受講ブログを利用した科目では,共同受講ブログの書き込みのみを用いて評価した。書き込み数と書き込みの内容がかなり相関することから,書き込み数を評価の基本とし,それに教員による内容評価を加味した。受講者間の相互評価を何らかの形で導入したいと考えているが,まだその具体的な方法が見付からないでいる。

DENDAI-UNIPA

 今学期から,新しい教学システムDENDAI-UNIPAが導入された。教員が使える機能はまだ少ないが,「科学技術コミュニケーション」の最終レポートの提出に,このシステムの課題管理機能を用いてみた。C-Learningのレポート機能と同等で,これは使える。