コースポートフォリオ

コースポートフォリオとは,ある学期に実施されるある科目の授業について,その計画と実際の授業,そして振り返りなどを詳細に記録した一連の文書のことです。京都大学高等教育研究開発推進センターが2022年3月まで提供していたMOST (Mutual Online System for Teaching & Learning) というサイトでは,KEEP Toolkitというオンラインツールを使って,極めて簡便に見栄えの良いコースポートフォリオを作ることができ,またそのコースポートフォリオをウェブ上で共有することもできました。しかし,そのサイトが2022年3月末で閉鎖されるということで急遽その内容をこのブログに移植しました。以下の二つのポートフォリオはもともとMOSTで作成されたものです。

授業SNSを用いた協調学習統合型講義
2014年度前期「科学技術と現代社会」コースポートフォリオ

[概要] 一方通行的な講義を双方向的にし,また聴講中も受講者同士が協調学習(collaborative learning)を行えるよう,Twitter風のインターフェイスを持つ授業SNSを導入した。授業中に受講者は,従来通りの講義を「表チャンネル」(frontchannel)で聴講しつつ,同時に,講義内容に関する協調学習を授業SNSという「裏チャンネル」(backchannel)で行うことになる。これは,オンラインでの協調学習が従来型の講義と統合されたものであり,大学の講義の新たな可能性を探る試みである。3年間の試行錯誤を経て,2014年度は,グループディスカッションとルーブリックによる評価を導入し,授業SNSを用いた授業の見直しを図った。本スナップショットでは,授業SNSを用いた授業の概要と今回導入した新たな試みの結果を報告する。

付記:私は,2014年度に,京都大学高等教育研究開発推進センターが提供していたMOSTフェローシッププログラムの第3期フェローとして授業改善活動を行いました。このコースポートフォリオは,その活動の成果として作成されたものです。また,その概要は,2015年3月に京都大学で開催された第21回大学教育研究フォーラムでも発表されました(動画)。

読書会方式を用いた授業の試み
2015年度前期「科学技術と現代社会」コースポートフォリオ

[概要] かつての大学生は自主的に読書会を組織して,主体的に学習していた。大学の授業で学生の主体的な学習を実現するために,この昔からある学習方法を授業に取り入れてみた。今学期の授業では一番素朴な形で授業を行った。すなわち,教員が読む本を指定し,受講者全員がその本を毎週1章ずつ読み進め,授業では4名程度の班を作って,読んできたことについて話し合った。それを1冊読み終わるまで繰り返した。本ポートフォリオは,その記録である。

付記:私は,2015年8月に,第3期MOSTフェローの仲間とともに,宮崎で研究合宿(G-MOS研究会宮崎例会)を行いました。このコースポートフォリオはそのために作成されたものです。研究会で頂いたコメントもこのコースポートフォリオに記載されています。