核の時代 第1回 究極の兵器 原水爆の登場

  • NHKスペシャル「核の時代 第1回 究極の兵器 原水爆の登場」1990.3.4, NHK総合, 90分

 第二次大戦中にアメリカの手で開発された核兵器が、戦後、ソ連をはじめとする各国にどう広がっていったか、また、朝鮮戦争やキューバ危機など、戦後の国際紛争や外交の舞台で核の存在がどんな役割を持ったかを描くドキュメンタリーシリーズである。

 第1回は、対ナチス戦略としてアメリカの手で開発された原爆をきっかけに、米ソの熾烈な水爆開発競争へと展開する軌跡を描く。 ナレーター 井上孝雄

 

出典:http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999003040130098/

 

 授業で核問題について扱おうと思い,まず手始めに核兵器に関する大型テレビ番組シリーズを見始める。

 NHKアーカイブスのデータベースによると,1979年3月にNHK特集で「核の時代」という4回シリーズが放送されているようだが,この時代のテレビはまだビデオに撮っていない(家庭用ビデオデッキ普及以前だ)。次は,NHKスペシャルによる1990年3月の6回シリーズで,これは1回を除いて録画してある。そこでそれを見始めた。

 第1回は,1933年のナチスの台頭,アインシュタインの亡命あたりから話が始まり,マンハッタン計画,そして戦後の冷戦と水爆開発までの1950年代初頭までが描かれている。

 印象に残ったのは,戦後すぐの時点でアメリカが国連に原爆禁止を提案し,ソ連が反対したこと。また,アメリカが水爆開発を始める際にオッペンハイマーが反対し,彼は小型の原爆を作るべきだと主張したことである。

 ビデオでは米ソの科学者・軍人・政治家が映像またはインタビューで登場していて興味深い。