Ustreamの中継を初めてしっかり見たのは,今年1月23日の第10回ケータイ活用教育研究会の中継だった。ケータイ活用に関心を持ち始めていた私にとってはとても興味深いものだった。その後,時々有名人が出演する中継を見る程度だったが,10月頃からUstの中継や録画をよく見るようになった。その中で私が特に影響を受けたものを以下に挙げる。
- デジ教研Live(林向達さん):みんなのデジタル教科書教育研究会のUst番組。林さんがパーソナリティとなって,デジタル教科書関係のニュースの紹介・解説やSkypeによる関係者や視聴者との対談などをする。会合の模様をUst中継するのではなく,ラジオ番組のようなUstの可能性を教えられた。
- ウェブコンポーザー学校(平野友康さん):ソフトウェア会社の社長・平野さんによるウェブサイト作成ソフトのプロモーション番組。Ustをビジネスに結びつける新たな方法を実験するとともに,Ustを使った新たな教育の可能性を模索するものでもあった。このUstに気付いたのは,中継が終わったあとの時期であったため,録画ですべて見た。
- 向谷倶楽部(向谷実さん):あまりにも有名になった向谷さんの公開レコーディング。ミュージシャンが最終的な作品を作るまでに何をどうやっているのかを可視化し,しかもその中継を見ている視聴者と現場がTwitterでつながるという事態はこれまでの音楽のあり方を確実にかえるものだろう。そして,これは音楽以外の分野にも応用が利くはず。実際に,向谷さんに影響を受けた人がどんどんとUstを始めている。
- やり直し古文講座(中西光雄さん):予備校で古文を教えている中西さんの源氏物語講座。向谷倶楽部で弟さん(圭三さん)がUstをやったことに影響を受けたという。教師がUstで自分の教えたいことを思う存分語り,それを聞きたい人のみが聞いて,Twitterでやりとりをする。これは,齋藤孝・梅田望夫『私塾のすすめ』(2008年)で提唱されていた「私塾」ではないだろうか。梅田さんはブログをその手段として挙げていたが,今ならUstとTwitterが最適な手段ではないだろうか。
こうした先行例に触発され,私自身でもUst中継をしてみたくなっていった。私はすでに昨年秋から授業ラジオを始めていたので,必要な機材は少しは揃っていた(特にマイク関係)。もともと機械好きなので,趣味も兼ねて機材を揃え,Ustの実験を始めることになるが,それについては別に書きたい。
【天気】晴れ。年内最後の授業が終わった!