2010年を振り返る(5) Ustream(配信編)

 私がUstreamの配信を初めて行ったのは,今年10月22日のことだ。総合演習の田中班5名による個人レポートの指導にUstを活用してみたのだ。最初は,レポートの構想段階において要旨と参考文献を書いたレポートにコメントをした。その後,レポートの書き方について講義を行い,それを受けて書かれた第1稿と第2稿について,添削とコメントを行った。添削では,ペンタブレットを用いて,画面上に赤ペンで書き込む方法と,紙にプリントしたレポートに赤ペンで添削をし,それをスキャナで取り込んで,それを画面に映しながら説明する方法を試した。画面上で赤を入れるのは,操作が多少面倒だが,画面上に表示されるものなら何でも書き込みができるので,自由度は大きい。

 今回の配信は,単に録画をするための配信だったため特に誰にも知らせずに,配信中におけるTwitterの利用はしなかった。まだリアルタイムでパソコンを操作しつつ話もし,さらにツイートを読んで受け答えをするということは無理だと判断したためだ。慣れてくれば,それも可能かもしれないので,今後いろいろ試してみたい。

 Ustの配信に際しては,以下の文献を参照した。

 機材に関して。マイク関係はすでに授業ラジオを録音するために持っていたものを使った。現在の授業ラジオは,基本的に講義を録音したものを若干編集して掲載しているので,機材としてはICレコーダーとピンマイクくらいしか使っていない。しかし,研究室でマイクに向かって録音することも考え,多少良いマイクを用意していた。USBマイクRODE PodcasterとマイクスタンドRODE PSA1およびショックマウントRODE PSM1である。このマイクは,雑音が少なく,小さな声で話してもきれいに録れるので良い。

 カメラ関係は新たに購入した。まずは,定評のあったウェブカメラLogicool Webcam Pro 9000を買った。これはもともとパソコンのモニタに取り付けるように設計されているため,スタンドを取り付けにくいが,携帯電話用三脚固定ホルダーDonyaダイレクト DN-100CCという器具を用いてJOBY ゴリラポッドに取り付けた。現在はそれを俯瞰用カメラとして,研究室のスチール書架の上の方に固定している。のちにもう一つ,スタンド付きのウェブカメラIPEVO POINT 2 VIEWを買った。こちらは,手元用のカメラとして利用している。

 画面に文字などを書き込むために,ペンタブレットWacom Bamboo Pen & Touchも購入した。これは,ペンと指の両方が使えるペンタブレット兼タッチバッドだ。マウスの代わりにもなる。

 ソフトウェアとしては,配信用にUstream Producer Pro(←音が出ます)を購入した。無料ソフトを組み合わせてもいいのだが,まず慣れるまでは簡単にいろいろなことが一通りできるソフトを使った。複数のカメラを切り替えて使えるのがよい。Ustream社が提供している無料版ソフトではそれができない。画面に書き込みをするためのソフトとしては,Panic Desktasticを用いた。

 配信用パソコンとしては,Mac mini (Early 2009) 2.26GHz/4GBを用いているが,高画質の配信をするにはマシンのパワーが不足しているようだ。画面書き込みソフトを使うと,描画がカクカクしてしまう。配信用と画面キャプチャー用を分けるか,より高性能のマシンを用いる必要があるだろう。

 ともあれ,何とか研究室からUst配信ができることが分かった。今後は,機器やソフトに慣れ,できればTwitterも活用しながら配信をしてみたい。

  • 14:25  ブログに「2010年を振り返る」の第4回を掲載しました。テーマはUstream(視聴編)です。 http://bit.ly/fyTSv7
  • 19:29  RT @CSCD_Handai: 【RT希望】CSCD特別プログラム 映画「ソーシャル・ネットワーク」学生試写会の後のディスカッションがまもなく始まります♪Ustream中継します。 #cscd_handai ( (Broadcasting live at http:// …
  • 19:42  「ソーシャル・ネットワーク」学生試写会後のワークショップ、面白いです。早く感想聞きたい! ( #cscd_handai live at http://ustre.am/dbzG)
  • 23:58  ブログに「2010年を振り返る」の第5回を掲載しました。テーマはUstream(配信編)です。 http://bit.ly/frT2Am