2010年を振り返る(9) iPad

 今年1月28日にiPadが発表されて以来,多くの人が新しい時代の到来を予感し,多くの議論と試みが始まった。日本では5月28日に発売となり,私は6月6日に入手した(Wi-Fiモデル, 16GB)。カバーとしては,当初Apple純正のiPad Caseを買ったが,斜めに立てて見るとき角度を自由に変えられないので,TUNEWEAR TUNEFOLIO for iPadを買ってみた。これは思った以上に具合が良かった。

 私はかつてタブレットPCに興味を持ち,2006年に富士通のLOOX Pを買ったこともあったが,結局タブレットとしては使わず,小型ノートパソコンとして使っている。そのようなこともあり,当初タブレット型のデバイスであるiPadにはあまり期待していなかった。しかし,実際に使ってみると,それまでノートパソコンMacBookで行っていたメールチェックやネット検索はiPadで行うことが増えた。さらに,Ustreamなどの動画を見るのにも,じっくり見るときはMac miniを液晶テレビに出力して見るが,ちょっと見るにはiPadを使うことが多くなった。また,防水ケース TUNEWEAR WATERWEAR for iPad/Tablet PC に入れて,風呂で見ることも増えた。電子書籍も,雑誌についてはやはりカラーで表示できるiPadで見る方が楽しい。しばらくパソコン雑誌を買う習慣は途絶えていたが,電子雑誌を時々買うようになった。また,拡大縮小が自由にできるので,PDFファイルを読むときにもKindleより読みやすい。アプリ次第でいろいろなことに使えるので,iPadの使い道はまだまだ多くなるだろう。ただ,入力用の機器としては,キーボードがついていないiPadは使いにくい。外付けキーボード(Reudo Rboard for Keitaiは6月15日に購入済)があるから,それを使えばよいのだが,それならMacBook Airの方がスマートだろう。今のところ,入力を必要とする場合にはMac miniまたはMacBookを使っている。

 私は初代iPadは試しという意味で買ったので,最も安いモデルを購入した。これは,iPhone 3GSを買ったとき,メモリーを32GBにしたが,実際にはあまり使わなかったという経験があるからだ。最初は安いモデルを買って試し,ある程度様子が分かってから必要なスペックのものを買う方が賢いのではないかと考えた。その上での感想だが,3Gはあった方が良かったかもしれない。通信料はそれなりにかかるが,Wi-Fi環境がないところでもネットにつながることはiPadの使い道をさらに拡大するものとなるだろう。