イン・ザ・ミドル再読(8)

飛ばした第7章を読了。読書についての個別指導として,チェック・インとレター・エッセイを紹介。

ナンシー・アトウェル(小坂敦子・澤田英輔・吉田新一郎編訳)『イン・ザ・ミドル—ナンシー・アトウェルの教室』三省堂,2018年,368頁(原書第3版2015年)

第7章 一人ひとりの読み手を教える

今学期,読書に関して,個別指導は何もできなかった。今回の書評については,レター・エッセイのような側面もあるため,書評の査読を学生同士で行う過程で,本をめぐる会話が起こる可能性はあったと思う。しかし,今学期,査読用紙は教員に提出させていないので,どのようなやりとりがあったかは分からない。

アトウェルの本から学べることは,全ての生徒の最初のレター・エッセイの宛先を教員にするということ。それへの返信を通して,教員はレター・エッセイに何を書き,何を書かないかを個別に指導するのだ。書評の査読について,査読を受ける側,査読する側のどちらについても,具体的にどのように書けば良いかを指導しなかった。これでは効果が薄いと思う。来学期からは,査読用紙の書き方についてより詳しく指導したい。

おわりに

これで,巻末資料を除いて,本書を全部再読した。実際にワークショップの授業をやってみて,より良く理解できた部分は少なくなかった。

アトウェル流のワークショップのやり方について,私の今学期の授業でできていないことはたくさんあるが,少しずつ前進していきたい。まずは,ワークショップ・ノート(ハンドブック)の導入だ。ミニレッスンで学んだことは,授業サイトにまとめてはあるが,個別指導の際にそれを参照させるのに大変な思いをしている。冊子になっていれば,「何ページを見てください」で済んでしまうのだ。そうした冊子を作って活用させたいと考えている。

【天気】晴れ。