学生評価の例(2) ~出欠とレポートとノートで評価する~

 今学期から,受講ノートを成績評価の材料に使う試みを始めた。「小専理科」という小学校課程向け教科専門の科目である(必修・講義2単位,小数クラス)。
 成績の付け方は以下の通りである。

出席点(40点満点) 4点/回 × 出席回数,上限40点(全授業回数は11回)
宿題レポート(20点満点) 2回提出 1回につき0~10点
受講ノート(40点満点)
 40点・・・良い (授業以外での自分なりの勉強の跡が見られる)
 30点・・・ふつう (整理の跡が見られる)
 25点・・・やや物足りない
 20点・・・不十分 (ほとんど板書のみ)
 10点・・・かなり不十分,提出遅れなど
  0点・・・未提出

 受講登録者67名の内訳ごとの平均点は以下の通り(かっこ内は満点)。

出席点(40点) 33.1点
宿 題(20点) 13.6点
ノート(40点) 21.0点
合計(100点) 67.7点

 これは,未受験・無資格などを含む数字であるため,低めの点が出ている。ノート提出者60名のノートの点数分布は以下の通り。平均点は23.4点であった。

40点・・・・4名( 6.7%)
30点・・・・8名(13.3%)
25点・・・11名(18.3%)
20点・・・36名(60.0%)
10点・・・・1名( 1.7%)

 ノートの出来は,予想より悪かった。私が期待していた日頃からのノート整理をほとんどの学生がしていなかったと思われる。レポートの書き方,図書館の使い方について指導が必要だと先に書いたが,ノートの録り方,整理の仕方も大学で教えなければならないと思われる。

 さて,最終的な評価結果は以下の通りとなった。

優・・・・27名(40.3%)
良・・・・16名(23.9%)
可・・・・12名(17.9%)
不可・・・ 5名( 7.5%)
未受験・・ 2名( 3.0%)
無資格・・ 5名( 7.5%)
計・・・・67名

 今回の受講ノートを使った評価の結果は,今までの出欠とレポートのみで行なっていた場合と大体同じような結果になったと思う。ノート返却などの手数はかかるが,学生の勉学状況を把握できることは,今後の授業を改善していく上で大変参考になる。

 今回はノート整理の指導をほとんどしなかったため,不十分なノートが多くなってしまったが,あまり時間を使わない方法でノート整理の指導も試みていきたい。

(15分間大学改革研究No.12)