昨日は,レポートの書き方を全学生必修科目で教えるべきことを主張したが,その他にも全学生必修にすべきことがいくつかある。例えば,図書館の使い方だ。
レポートを書くには,当然,図書館をうまく利用しなければならない。しかし,それを多くの学生ができていないことにかなり前に気が付いた。そこで,3年生の授業であるにも関わらず,授業時間の一部を割いて図書館利用法について指導している。
たとえば,分類番号について,事典等の索引の利用について,文献探索の方法について,参考係の利用について,などなど。
このようなことは,レポートの書き方同様,個別の授業で対応するべきことではなく,全学的に対応すべきことだ。図書館学の科目を1年で必修にしてもいいだろうし,それ以外にも図書館自体が図書館教育についてもっと積極的になってもいいだろう。
大学3年生の授業で百科事典の使い方を教えるのは,大学生に分数の足し算を教えるようなものだ。私としても気が引けるし,情けなくもなる。しかし,一部(かなり大きな部分かも知れない)の学生にはそれが必要なのだ。その現実を直視しなければならない。
(15分間大学改革研究No.3を転載)