学習サポート申し込みシステム

大人数クラスで,授業中に個別質問を受け付けることを始めている。これは,授業中に30分ほどの個人学習時間を設けているから可能となっている。しかし,実際に質問をしてくる学生はほとんどいない。これはもったいないことだと思う。そこで,学習サポート申し込みシステムを構築した。

現在は,個人学習の時間に私は机間巡視を行い,学生が適宜私に声を掛けたり,手を挙げたりして,私が学生の側まで行き,そこで質問を受けている。次々と声がかかって,私は大忙しになるのを期待していたが,実際には全く声がかからず,せっかくの機会が生かされていない。

何が原因なのかはまだ良く分からないが,私に聞きたいことがないということはないと思う。静かな教室で声を出したり,手を挙げたりするのに抵抗があるのかもしれないと考え,できるだけ教室で目立たない方法で私に質問できる手段を考えてみた。それが,学習サポート申し込みシステムだ。

まず,私はこれまでのように机間巡視をするのではなく,教室の一番後ろに座って動かない。ここをサポートデスクとする。質問者が少なければ,質問したい時に,教室の後ろにいる私のところまでやってきて質問すればよい。誰か質問している人がいても,少し待っていれば自分の番になるだろう。

しかし,質問者が多くなってくると行列ができて,待ち時間が無駄になる(あるいは,待つのがいやで質問を諦める者も出てくるだろう)。そこで,病院などにあるように,質問希望者数名ずつを呼び出すためのシステムを構築した。これは,オンラインサポートのチケットシステムを利用したもので,WordPressのプラグインWSDeskの有料版を利用している。質問がある受講者は,このシステムで申し込みの投稿をする。そうすると,私の方にその申し込みが届くことになる。申し込みが少なければ,すぐに「受付中」の表示を出すが,多い場合は,まず「順番待ち」の状態となる。そして,順番が来ると「受付中」に表示を変え,質問しに来てもらう。この「順番待ち」「受付中」といった表示は,各自のパソコンで確認できるとともに,教室のスクリーンにも表示するので,個人学習を進めていて,時々顔を上げて表示を確認すればよい。

順番待ちが出るほど質問者が出てくることを期待しているのだが,ちらほらしか出てこなければ,このような仰々しいシステムはやめて,好きな時に後ろにいる私の所まで来てもらうことなるだろう。ともあれ,システムだけは用意した。

もし毎回の個人学習時間にすべての質問がさばけなければ,オフィスアワーに来るよう誘導する。それにより,現在開店休業状態のオフィスアワーが本来あるべき状態になることだろう。

【天気】晴れ。連休後半は天気が崩れるという予報だったが,結構穏やかな連休だ。