100分授業(2)

本学も来年度(2018年度)から100分授業が導入されることになっている1。私のとりあえずの課題は,100分授業(1学期14回)向けにシラバスを書き換えることである。

今年2月に100分授業導入の際の課題について考えた(→100分授業)。ポイントは二つ。

  1. 15回から14回へと授業回数が1回減ることによる学習内容減少への対応
  2. 自習時間の確保

一番目の課題は,学習内容をできるだけ減らさないよう授業スケジュールを工夫することで何とか対応可能である。

二番目の課題の根本原因は,学生の過剰履修なので(本来1学期16単位程度であるべき履修単位数が24単位程度となっていること),これが解決されない限り,実現は難しいのだが,それでも可能な限りの努力はしたい。

では,来年度に向けてどのようにシラバスを書き換えるか。今のところ,以下の修正を施す予定である。

  1. これまで第1回の授業でガイダンスしか行っていなかったが,来年度はガイダンスの後に従来の第2回の授業を続けて行う。これで,授業回数が1回減っても,学習内容(取り上げるテーマ数)は減らさずに済む。
  2. 事前・事後学習の時間を,従来の事前20分+事後160分から,事前20分+事後180分へと増やす。

一番目の修正は,来年度からの履修方法が変更されることによって可能となった。これまでは,初回ガイダンスを受けた後に学生が履修登録をするため,初回から本題に入ることはできなかった。来年度からは,初回から履修者が決まっているので,すぐに本題に入ることができるのだ。

二番目の修正は,ほとんど意味のないものかもしれない。これまでも,事後学習を毎週160分(2時間40分)もしていた学生はほとんどいないだろうから。しかし,私は,この事後学習時間の多く(来年度で言えば180分の中の140分)を読書の時間と設定している。そして,これまでは読書は義務ではなかったが(希望者のみの課題で,ボーナス点を付与),今度は成績評価にしっかり反映させて(とは言っても全体の10%だが)義務化しようと考えている。週に140分の読書といえば,毎日20分で達成できる。決して非現実的とは言えないだろう。

  1. 2018年度からの授業時間割の変更と統一について(東京電機大学)