DS Week 1

CourseraのDigital Storytellingの講座を受講し始めた。まずはWeek 1: Choosing a Topic and Defining your Purposesから。

CommentPress/Buddypress/WP Coursewareを利用した授業サイトのシステムを作ってみたが,来年度の授業からそれを試してみたいと思っている。当初は,現在担当している科目の一つ,つまり「科学技術と現代社会」で導入しようと考えたのだが,大幅に授業のやり方を変えるため,慎重に事を運びたいと思い,小さなゼミ的な科目から試してみることにした。来年度から開講される新カリ科目「人間科学プロジェクト」だ。この科目は,現在開講されている「教養演習」の後継科目である。私はその科目は担当していないのだが,「教養演習」の前の科目である「総合演習」は担当していて,その時も新しい授業方法を採り上げた(2010年度と2011年度。テーマは「デジタルネイティブと大学」)。その授業を通して考えたことをもとに,2011年度から2015年度まで5年間,授業SNSを用いた授業を行なった。今回も似たようなやり方で新しい授業の形を模索したい。

授業SNSは,従来の講義形式を変えずに,それに追加する形で導入したので,授業自体のやり方も教材も新たなものは用意しなかったのだが,今回は教材自体がかなり変わってくる。実質的なコンテンツはこれまでのものがある程度にしても,それをどのように学生に提供すればよいのか。それを考えるために,アメリカの大学が提供している無料のオンラインコースをいろいろと受講している。その中で,University of Housuton Systemが提供しているPowerful Tool for Teaching and Learning: Digital Storytellingをじっくりと受講することにした(今年9月にざっと受講したので今度が2回目)。この講座は,教育目的の短い物語のビデオを作成する能力を身に付けることを目的としたものだ。授業サイトに掲載するビデオの作成スキルを身に付けるという実用的な意味もあるが,このオンラインコースの作り自体も,私が教材を作る上でとても参考になるのだ。

このコースの良いところは,英語が聞き取りやすいことである。他のコースは,早口の英語で聞き取りに苦労するが,このコースは講師の語り自体がストーリーテリングの話し方の見本になっているので,私でも容易に聞き取れる。

まず,Instructions for Week 1をダウンロードし,プリントアウトした(A4で3ページ)。オンラインで見ても良いが,進捗状況を書き込むなどするには,やはり紙の方がいい。その指示に沿って受講を進める。まず,(1)シラバス全体を通読し,(2)ビデオ講義のうちの最初のもの,Welcome Video(3分)を視聴した。このビデオは,写真やウェブページのキャプチャーと音声を組み合わせて作ったシンプルなものだ。ビデオカメラに向かって話をするのは慣れないと難しいと思うが,これなら誰でも気軽に作れるだろう。ビデオ講義はあと5本(どれも3分程度のもの)あるが,これはまた後日。