私が実現したいと思っている授業をどう呼ぶか。とりあえず,Independent & Social Learning (ISL)1 と呼ぶことにしたい。それはこのようなイメージの授業である。
目次
授業の流れ
第1回 ガイダンス
詳細なシラバスを用意し,配布。まず読んでもらう。そして質問を受ける。質問がでなければ,こちらから質問する。
受講する意思があり,かつパソコン・タブレット・スマートフォンを持っている人には,その場で授業コミュニティに登録してもらい,授業コミュニティの使い方に関するオンライン教材を利用してもらう。使い方がわからない学生には,その場でサポートする。
第2回〜第7回 第一クール
まず,1班6名程度の班に分ける。
この回から,全6回1クールの授業を2クール行う。各クールは次のような流れ。
- コンテンツ①,小課題①
- コンテンツ②,小課題②
- コンテンツ③,小課題③
- レポートA草稿執筆
オプション:コンテンツ④,小課題④ - レポートA相互コメント(ピアレビュー)
オプション:コンテンツ⑤,小課題⑤ - レポートA改稿&自己コメント(セルフレビュー)
オプション:コンテンツ⑥,小課題⑥
各回の授業は,教員によるミニ講義やビデオ視聴以外はオンライン教材による個別学習となる。
第8回〜第13回 第二クール
新たに班分けする(班替え)。
進め方は第一クールと同じ。
第14回 振り返り
アンケートに答える形で,今学期の自分の変化と,今後の課題などを振り返る。
★以上の内容は,2017.11.12に大幅修正した。レポート執筆前に,コンテンツについて学習する回を3回ずつ設け,クールの回数を3回から2回に減らした。
Independent & Social Learning
この授業は,基本的に教員が受講者に向かって講義をすることはない。各自がオンライン教材の学習をそれぞれのペースで進める。ここがIndependent Learningという所以である。しかし,受講者は決して孤独ではない。同じ内容を学んでいる仲間peerがいる。授業内外で仲間の間でコメントをつけあうことで,常に刺激を受けている。Social Learningという所以である。教員は,授業中に講義をしないため,授業中にも個別対応が可能である。もちろん授業外でも,質問に答えたり,レポートにフィードバックをつけたりする。
私は前からIndependent Reading2とSocial Reading3の授業をしたいと考えていた。この授業では,両者が同時に実現できる。
注
- Independent & Social Learningを一つの概念として使用した例をまだ見つけることができていないが,この表現はすでにネット上に見られる。Liz Ebersole, “Creating Independent & Social Learners”(2016.3.7). なお,当初本投稿を執筆した時点では”Independent Social Learning”としたが,&(and)を入れた方がいいと思い,2017.11.4に修正した。
- 「読書を重視した授業」(2016.12.21)や読書記録シートの導入(2017年度前期)を参照。
- 「eテキスト」(2015.1.18)参照。