LMSとしてのFacebook

 東大BEATが配信しているメルマガBeating第93号に,FacebookをLMSとして使った実験についての報告が紹介されていた。SNSを授業に使うことを考えているので興味深く読んだ。

 その報告によると,FacebookはLMSとして結構使えるが,いくつかの問題点があるという。それは,ファイルのアップロードができないこと,ディスカッションがスレッドの形で表示されないこと,プライバシー面で不安を持つ学生がいること,などであった。また,年齢的に若い学生に適しているとも言われてる。

 私が来年度から導入しようとしている授業SNSは,WordPressにBuddyPressというプラグインを入れて作ったもので,SNSとしてはFacebook的な面とTwitter的な面の両方を持たせることができる。私はFacebookの友達(friends)という関係を授業に導入するのはなじまないと思い,Twitter的な使い方をメインにしようと思っている。このシステムは授業の中だけで使うものであって,日常的に使うFacebookやTwitterとは切れているので,プライバシー面での心配は生じにくいと考えられる。ファイルのアップロードも,教員がすることは可能で,もし受講者がファイルのアップロードをする必要が出てくれば,そのためのプラグインを導入すれば可能となる。ただ,私の授業ではとりあえず必要ないので,この点の問題はない。ディスカッションの表示も,私のシステムではスレッド表示されるし,議論をまとめて表示させるためにTwitterのハッシュタグのような方法が使えるので問題ないと思われる。

 Facebookそのものでも結構使えるとのことだが,その問題点をそれなりに克服している私のシステムはより有効に使えるのではないかと期待している。

【天気】晴れ。開梱つづき。このところ,寒い。