情報戦

 昨日の授業で原爆被害情報に関わる情報戦の話をしたが,情報戦をいかに戦うかという知識や技能が,国家機関や企業のみらなず個人にも求められる時代になったのではないかと思っている。セキュリティ(安全保障)という言葉が日常用語になったことがそれを象徴している。

 大学教員にとってのいま一番の脅威は,大学教員が行なっている教育活動に関する情報が学生からリークされることではないかと思う。授業の録音・録画はいとも簡単になってしまった。学生から恨みを買った教員のひどい授業がYouTubeにアップされるということも十分にありうることだ(いや既にあるのかもしれない)。すでに2chではそうした情報が行き交っていることだろうが,それはこれまで学生の戯言だと無視することもできただろう。しかし,録音や録画ではそれも難しくなる可能性がある。大学教員はこの授業がYouTubeにアップされても大丈夫かとつねに考えながら授業をしなければならない時代になってしまった。

 この危機の時代をどう乗り切るか。私は自ら情報を積極的に出していくことしかないと思っている。