オープンコースウェア(OpenCourseWare, OCW)とは,「大学等で正規に提供された講義とその関連情報のインターネット上での無償公開活動」のことです(JOCWサイトによる)。2003年に,米国MITが世界初のOCWを正式公開しました(パイロット版は前年から)。
日本では,2005年に「日本オープンコースウェア連絡会」が発足しました。同連絡会は,2006年に「日本オープンコースウェア・コンソーシアム(JOCW)」となっています。最初の参加大学は,大阪大学,京都大学,慶應義塾大学,東京工業大学,東京大学,早稲田大学の6大学でした。その後参加大学は増え,現在では23大学が参加しています。
このような授業の公開は,大学外の人々にとって役に立つのはもちろんですが,学内の学生にとってもよい効果があるように思います。
ちなみに,東京電機大学は正会員としては参加していませんが,東京電機大学出版局が賛助会員として参加しています。先に紹介した邦訳書の出版元が電大出版局であったことからも分かるとおり,出版局は新しい試みに意欲的です。