iTunes U

Appleが運営するiTunes Storeでは,有料の音楽ファイルと並んで,無料の多くの音声・映像データが提供されていますが,その中には学術関係のものもあり,Podcastという仕組みで利用する事が出来ました。そのなかの大学提供データを集めたサービスがiTunes Uというものですが,長い間日本の大学からの提供がなく,主にアメリカの大学の英語のデータのみが提供されていました。したがって,日本人の利用は限られていたと思います。

しかし,つい最近,日本の4つの大学(慶応・東大・明治・早稲田)がiTunes Uに参加したということで,このサービスが日本でも普及するかも知れません。なお,こうした試みは先に紹介したOpenCourseWareとして大学ごとにはすでに行われていたサービスです。しかし,iTunesという統一的なサービスに統合されたことが重要なのだろうと思います。大学の講義をiPhoneやiPodにダウンロードして,いつでもどこでも聴ける(見られる)という時代になったのです。

Appleのサイトでは,こうしたサービスを大学の教育に取り入れている先行事例(アリゾナ州立大学,ウィスコンシン大学,ヴァンダービルト大学)が映像で紹介されています。

参考:
慶応/東大/明治/早稲田がiTunes Uで講義ビデオなど配信(ASCII.jp, 2010.8.27)
iTunes U 導入事例(Apple)