'09年度後期 授業の反省

 今学期も,授業が終わりかけた時点で授業の反省をする。

全体的に

 今学期も,いくつかの新しい試みを除いて,全体的にこれまでの授業のやり方を踏襲したため,それほど大きな苦労・困難はなかった。

授業ラジオ

 今学期最大の新しい試みは,授業ラジオを始めたことだ。ラジオといっても,講義の録音をネットで聞けるようにしただけのことで,特に凝ったことはしていないが,聞きやすいように録音するのに多少試行錯誤を要した。ちなみに,講義の録音自体は自分のために長年行っていた。

 この授業ラジオは,かつて(2006年2月頃)試みたことがあったのだが,他のことを充実させることを優先し,後回しにしていた。しかし,今学期,新型インフルエンザが流行し,欠席者への対応が必要になったことをきっかけとして始める気になった。利用者は少ないようだが,ゼロではないため,やった意義は多少はあったと思う。

「科学技術コミュニケーション」の内容について

 今年5月頃から新型インフルエンザが日本でも流行しているため,前期のこの授業でもこの話題を扱ったが,流行が本格化した今学期も引き続き扱った。事態が刻々と変化するため,授業内容を最新のものとするのに苦労した。

「技術者倫理」の内容について

 今回初めて最終回の一つ前の回でグループ討論をやってみた。教材には,日本原子力学会倫理委員会が出しているケースブックを利用した。そこから4つほど事例を選び,倫理的な観点からの検討を行った。履修者(出席者)は5名と少なかったので,やりやすかった。学生も私も初体験だったが,比較的うまくいったと思う。

その他

 今学期,人間科学系列のFD活動の一環として,人間科学科目アンケートが実施された。その質問項目の中に,科目選択の理由とその際の情報源についての質問がある。私の科目がどのような理由で選択されているかが明らかになる。

2010/1/26追記

 成績評価と授業評価アンケート集計を終えて。全体的な傾向はこれまでと変らなかった。難易度と進度については,改善の余地がありそうなので,質をできるだけ落とさないようにしつつ,できるだけ多くの受講者に合った内容と方法を模索したい。

 授業内容の大幅な変更を最近していないので,2010年度は少し新しい試みを取り入れたいと思う。