新型インフルエンザ報道の急減

 新型インフルエンザに関する報道が6月に入って急に少なくなった。5月中旬から夜の各社テレビニュースをチェックし,保存しているが,6月以降の分はほとんどない。実際には国内外で感染が広まっているというのに(国内発生動向流行地図)。

 集中豪雨的報道を自ら反省したのか,それを批判されたからか,経済に影響が出るので圧力がかかったのか,弱毒性ということで安心してしまったのか。いずれにせよ,感染は全国に広まっているのであり,紫外線情報と同じようにインフルエンザ情報を毎日流す必要があるはずだ。全国で何人確認されたかということより,どこで患者が確認されたか,どこで感染が広まりつつあり,どこでは終息してきているかというような,よりきめの細かい発生状況を伝えることが必要になっていると思う。そうすれば,個人は自分なりの対応をすることができる(外出を控えるなど)。今は厚労省のウェブサイトで確認するしかない。

 6/14追記:昨日6/13,千葉工大(習志野市)学生の感染が確認された。6日間休校・自宅待機とのこと。朝,NHKラジオで知った。今のところ6/21のオープンキャンパス中止の予定はないようだ。すでに6/9に習志野市内の中学生が発症しており(6/11確認),津田沼周辺で感染が広がる恐れがある(6/12-6/17は幼・小・中が休校)。オープンキャンパスで高校生が集まるのは少々心配だ。千葉工大もかなり悩んだのではないだろうか。ちなみに本学は昨日今日がオープンキャンパス。各地の高校生が集まるので,ウイルスが伝播しないことを祈るのみ。(6/16追記:千葉工大の6/21オープンキャンパスは中止となった。)

 6/14追記:感染した千葉工大の学生は,感染した船橋市の中学生の家族だということで(船橋市の情報),津田沼付近で感染したわけではないらしい。しかし,その学生から周囲への感染の可能性は否定できず,千葉工大は休校措置をとったのだろう。このように,学生が感染者の家族から感染した場合も,その学生の通う大学が休校になることがあるのだ。大学付近で感染がないからといって,まったく安心できない(千葉工大の場合は大学付近でも感染があったのだが)。新型インフルエンザは病原性において季節性と大差ないといっても,その社会的影響には大きな差がある。

【天気】曇り。