大学外部評価

 立命館大学は大学基準協会による外部評価を受け、2005年に「貴大学は本協会の大学基準に適合していると認定する」との結果を受けていることを知った。
 この外部評価は、大学による自己評価結果をもとにしている。その自己評価書には次のような記述がある。たった一つの事例がこうした評価の信頼性を大きく損なうことになる。

<授業形態と単位の関係>

【理念・目的】
 厳格な成績評価をめざし、それを裏付ける時間数を制度的に保障する。

【実態】
 本学の単位計算は、大学設置基準第21条に基づき、講義および演習については15時間か
ら30時間、実験・実習および実技については、30時間から45時間の範囲の授業時間をもっ
て1単位と定めており、新設科目など科目の単位数を決定する際には、その基準をもちい
て計算を行っている。
 教育実習・学芸員実習・インターンシップ、海外での実習等、キャンパス外での実習を
伴う科目についても、大学設置基準との関係で実習時間を定めるとともに、事前・事後指
導など、いわゆる「講義」型の授業もそれらの実習と併せて行い、科目に定められた単位
数を与えるに相応しい時間数を確保している。
 また、同じく大学設置基準第二十三条の定めに基づき、厳格な成績評価をめざすため、
2001年度より1セメスターにつき授業15週化(授業のみで15週、オリエンテーション期間・
定期試験期間を含めない)を実施している。休講が発生した場合にも、統一補講日(前後
期2日ずつ、年間計4日)を設定して補講を行うとともに、統一補講日に補講が不可能な
場合、統一補講日以外の土曜日や夜間時間帯(6・7時限目)を利用した補講の設定を行
っている。

【長所】
 大学設置基準第二十一条に基づき、実態の項目で記述したとおりの授業時間数・授業回
数を定めることによって、単位を与えるに相応しい時間数の確保を保障することができる。
講義・演習科目と比べて知識・技術の習得に時間が必要とされる実験・実習および実技科
目についても、同じく設置基準に定められた授業時間数・授業回数を定めており、知識等
の習得のための時間・単位を与えるに相応しい時間数を確保することができる。授業時間
数のみならず、授業回数を1セメスターにつき15回分を確保することによって、その科目
の中で教えるべき内容を、各回の授業で計画的に展開することができるため、単位を与え
るに相応しい内容を保障することができる。それぞれの科目でその科目に定められた単位
を修得するに相応しい授業時間数を確保することによって、最終的には学士課程として学
士の学位を与えるに相応しい知識・技術等を習得することが可能な時間数を確保すること
ができる。

【問題点】
 本学では、90分授業をもって2単位時間としているため、単位数計算の基準に沿ってい
るとは厳密には言い切れない。このことは、海外の大学との間の単位互換に影響を与えて
いる。
 また、ハッピーマンディの導入と授業15週化により、不足する月曜日の授業を土曜日等
に行わなければならず、一般的な暦との整合性が取れないことが問題となっている。

【改善の方法】
 問題点で指摘した点を踏まえ、多様な学習を保障しつつも、「確かな学力」を学生に身に
つけてもらうため、各学部のコア・カリキュラム化とそれに伴う科目の精選化を進めるべ
く、2003年度開催された「全学協議会」の議論内容を踏まえ、「教学改革検討委員会」を設
置し、検討を進めることとしている。

【天気】曇り。