学生は履修科目の「単位」の意味をきちんと理解しているのだろうか。科目に割り当てられている1単位とは原則として、1週間(45時間)の学習によって身に付く内容を表している。2単位の講義なら、その科目のために集中して勉強するとすれば丸2週間かかるということだ。1学期に12科目26単位も履修している学生がいるが、その全てで単位を取得しようとすれば、1学期に26週間勉強しなければならない。大学の1学期の週数は原則として15週であるが、本学は13週程度しかとれないことが多い。そうすると、26単位を履修した学生には本来必要な学習時間の半分の時間しかないことになる。それで単位が取れる方が不思議というものだ。
1学期13週でとれる標準単位数は、原則として13単位である。もちろん、これを厳格に適用すると、標準的な学生は4年間で卒業所要単位124単位を取ることはできないので、実際にはもう少し多くとってもらわなければならず、集中講義など通常の授業時間以外でも勉強してもらわなければならない。
無理なことをするとどこかで歪みがでてくるものだ。試験での不正行為もその一つなのかも知れない。履修指導の徹底が必要だ。