レポート読み

学期末,またレポート読みの季節だ。今回も苦行には違いないが,しかし新しい試みの成果を感じることができるので,多少緩和される。

期末レポート提出期限は来週だが,すでに提出された分については,採点を始めている。2000字程度のレポートの評価は数時間続けると頭がぼーっとしてくる。

そこで,時々気分転換に本を読んだりするのだが,今読んでいるのはスター・サックシュタイン著(高瀬裕人・吉田新一郎訳)『成績をハックする』(新評論,2018年)で,先月出版されたばかりの本だ。成績1は百害あって一利なしだとを主張している。

成績自体は個人の努力ではなくすことはできないが,それに代わるものを重視していくことは十分に可能である。私自身,大学時代に成績のことを意識することはほとんどなかった。もちろん,昔と今とでは状況が全く違うが,成績の意味を限りなく小さくすることは可能だろう。

今学期の期末レポートは,草稿に学生同士でピアレビューを行わせた。こうしたフィードバックも成績の「害」を緩和する評価の一つと言えると思う。

【天気】晴れ。相変わらず酷暑。

 

  1. 点数あるいはS,A,B,Cなどの記号で評価結果を表すこと。