読書・執筆ワークショップ形式の授業は,受講者による評価の低下と受講者数の激減によって挫折した。しかし,スパイダー討論を取り入れた授業に転換して,受講者数は回復した。今学期の授業形態をメモしておく。
昨年度の終わりに,今後の新しい授業形態の構想を書き残している1。今学期の授業は,以下の通り,それとほぼ同じ進め方になっている。
- 教員による講義(ビデオ視聴も)50分
- 教員によるミニレッスン(議論の言い回しに関する解説。書き言葉と話し言葉の両方で)15分
- 各自,グループディスカッションのために自分の考えをまとめる(紙に書かせる)5分
- グループでディスカッション(スパイダー討論)15分
- グループでディスカッションの振り返り 5分
- 各自,ディスカッションを受けて,自分の考えを再度まとめる 5分
当初の構想と違うところは,1番目の教員による講義の部分だ。当初は「1. 教員によるテキストの内容の簡単な説明と補足(ビデオ視聴なども)」となっていた。テキストを読むと言うことを重視していたのだ。これは,読書ワークショップの要素を何とか残したいという願望から来ていたと思う。しかし,実際には手頃なテキストもなく,自分で書くこともできないため,従来の講義を行っている。
何かを書くためには,まず書くべき内容を持つ必要がある。そのために,まずは教員から情報提供を行い,さらにグループ討論で論点を見つけられるようにしたつもりだ。まだまだ不十分だとは思うが,グループ討論はそれなりに盛り上がっている。第7回と第13回にレポートを書いてもらうことにしている。もうすぐ第7回の中間レポートの執筆が迫ってきた。”They Say / I Say”の考え方がどれだけできるようになったか。それが明らかになるだろう。
【天気】晴れ。やっと寒くもなく,暑くもない季節になった。
注
- 今後の授業に向けて(2019.2.16)