新しい授業サイト

後期授業開始まで2週間を切ったが,やっと後期に使用する授業サイトのシステムの大枠が出来上がった。これから中身を入れていくことになる。

授業サイトの基本となるシステムは,前期と同じ次の三つのオープンソースプログラムを用いて構築した。

  1. WordPress
  2. CommentPress Core
  3. BuddyPress

1.でブログシステムを構築し,2.で記事へのコメントを段落単位で付けられるようにし,3.でコミュニティ機能を追加する。授業参加者間のコミュニーションを促進するためのシステムとなっている。

前期は,これにWP CoursewareというLMS(Learning Management System)プラグイン(有料)を追加したが,今学期はこれをやめにすることにした。システムが複雑になる割には,そのメリットが少なかったことによる。まだ,LMSを受講者の学習のペースメーカーにすることには,学生も教員も慣れていない。週1回の対面での授業の価値はまだまだ大きいと言えるだろう。今学期は,シンプルに,WordPressのページとして教材を提示する。

さて,今学期の授業サイトの特徴は,ブログにフィルター機能を持たせたことだ(利用したのは,Content Views Proという有料プラグイン)。著者別,カテゴリー別などに記事を抽出することができる。自分の投稿もすぐに一覧することができるので,これは一種のオンライン学習ポートフォリオとも言えるものだ。これまで,各回授業の最後に投稿してもらっていた「振り返り」も,このシステムでは「学びの軌跡」と呼んで独自の一覧表示ができるようにしてある。教員がクラスや班のメンバーの進捗状況を一度に把握するするのに効果を発揮することが期待できる。これは,これまで紙の「大福帳」や振り返りシート1,あるいは,アトウェルのリーディング・ワークショップにおける「チェック・イン表」やライティング・ワークショップにおける「今日の予定表」(どちらも紙の表)に対応するものだ。私の授業サイトでは,教員が個々の受講者の学習の進捗状況を把握するために,学生に毎週(あるいは任意のタイミングで)「読書(reading)」と「執筆(writing)」の進捗状況を投稿してもらう。これはサイト内で全参加者に公開されるので,受講者同士が学びの進み具合を知ることができる。コメントを付け合うこともできる。そうした環境で学ぶことにより様々な刺激を受けて欲しいと思っている。

前期は,受講者が課題を提出する際,ブログへの記事の投稿と,そのURLの投稿(WP Courseware課題提出機能を利用)という二度手間をかけてしまった。また,記事とコメントの両方でそれを求めたことにより,さらに課題提出のための負担が大きくなってしまっていた。今学期は,この点で大きな省力化が図られると思う。

【天気】曇り。近々両用メガネを使い始めて1週間あまり。レンズの上と下で焦点距離が違うので,見たいものの距離に合わせて頭を動かさなければならない。大きなモニターの違う場所を見るとき,これまでは頭は動かさず視線のみを動かしていたので,なかなか慣れない。さらに,大きく頭を動かすと見えるものが大きくゆがむので乗り物酔いのような不快感を覚える。デスクトップパソコンを長時間使うときは,単焦点レンズのメガネの方がいいかも。ということは,メガネを3つ持ち歩かなければならない。

 

  1. 大福帳・振り返りシートについてはこちらを参照。