McCammon Methodはこれまでの一方通行的な講義を,今日求められている方向に改善するための示唆をいろいろ与えてくれるものだ。そこから出発して,いろいろな工夫を考え,試していきたくなる。
ポイントは次の3つ。
- 講義は,1テイクで録画したビデオとして提供。これは,ライブの講義の時間を大幅に節約し(60-80%も短くなるという),その代わりに授業中に様々な活動を行う時間を作ることになる。反転授業として,ビデオ視聴を宿題にする必要はない。授業中に見せればいいのだ。もちろん,予習復習にも使えるので,授業中にすべて理解できなかった学生にも対応できる。
- 講義内容をグループで振り返させ,自分たちでその内容に関する講義ビデオを作らせる。人に教えることが一番勉強になるという鉄則をそのまま利用したものだ。これは,協働作業やコミュニケーションの訓練にもなる。
- 授業中に,学生を立ち上がらせ,体を動かさせる。動いた方が頭がよく働くという。逆を考えれば明らかだ。動かずずっと座っていると眠くなる。Walk & Talkという方法も紹介してある。授業中,歩きながら議論をさせるというもの。古代ギリシャの逍遙学派を思い出させる。
私の授業の場合,この通りには進められないだろうが,生かせることはいろいろある。