国指定谷津鳥獣保護区保全事業説明会

 本日(2011年2月20日),谷津干潟自然観察センターレクチャールームにて「国指定谷津鳥獣保護区保全事業」の第1回説明会が開催され,参加した。この説明会は第2回(同じ内容のもの)が2月22日にも開催されるという。開催主体は環境省関東地方環境事務所いであ株式会社(調査請負)。

 この説明会は,3月1日から3月10日まで谷津干潟内4箇所に5m四方で厚さ10cmの泥を入れる工事を行い,その影響を調査するという実験を行うため,地域住民や諸団体にそれに関する説明をするというものだった。谷津干潟はもともと泥質干潟だったが,最近砂質化しているため,泥を入れて泥質に戻そうということのようだ。既に2年間,1m四方で実験をしており,特に悪影響がないため,今年度から規模を拡大して実験を行うという。

 谷津干潟は砂や泥の流入がほとんどないため,砂や泥は流れ出る一方なので,干潟を維持するためには人工的に砂や泥を入れる必要はあると思う。そのための実験として注目していきたい。

 地域住民にとっての問題は,干潟の砂質化よりも海藻アオサの異常発生の方が重要だが,それについての対策についてはあまり話がなかった。参加者からは,地元自治体の習志野市との関わりが薄いことが問題視されていた。

 私として最も問題を感じたのは,この説明会についての情報,およびそれに関連する「国指定谷津鳥獣保護区保全事業」(平成22年度開始)やそれ以前の環境省の取り組みについての情報がネット上で公開されていないことだ。環境省としては,市民との協働を行っていきたいということで,この説明会もそのためのものだというが,それならもっと積極的に情報を出さなければだめだろう。そのことについては,会場でも発言して,改善してもらうことになった。なお,環境省の事前調査は2007年度から始まっていたようだが,地元説明会を行ったのは今回が初めてのようだった。

 説明する側と説明される側でのやりとりは,互いに警戒しているようなところもあり,楽しい雰囲気というわけにはいかなかったが,豊かな環境を守りたいという思いはみな同じだと思うので,これを第一歩として協働がうまく進むといいと思う。

参考:国指定谷津鳥獣保護区保全事業説明会チラシ(pdf)

2/21追記:今回の調査の請負業者を公募するための調達情報「平成22年度国指定谷津鳥獣保護区保全事業基本計画策定等業務」(2010.8.20)が公開されているのを見つけた。

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