- 「夏の特集 ヒバクシャからの手紙」2008.8.5, NHKラジオ第一, 160分; 2008.8.6, NHK総合, 110分
8月5日の夜、被爆者たちは、翌日の広島・原爆の日を前に、自らの体験を思い起こし、平和への思いをはせている。NHK広島放送局では昨年、被爆者の方々に手紙を寄せてもらい、その思いを朗読で伝えた。今年も、式典を控えた平和記念公園や原爆ドーム、長崎の浦上天主堂などの中継映像を交え、手紙を朗読する。
「5日と6日に動員が割り当てられた私たちのクラス。私は友人とジャンケンで動員日を決めました。勝った私達は5日を選択。負けた班の20数人は、あの日、広島に出かけて被爆、全員が死亡しました。ジャンケンで生と死が分かれたことが、生涯の心の重荷となり、同窓会にも行けませんでした」(広島市・男性)
昨年寄せられた手紙は130通。その率直で痛切な文章は、幅広い世代に届き、番組には10代から30代を中心に国内外からFAX・E-mailなどで200通以上の反響が寄せられた。今年も、国内各地そして、韓国・アメリカ・ブラジルなど外国に暮らす被爆者から手紙を募集する。テーマは「初めて打ち明けるこの思い」「原爆で亡くなったあの人への手紙」など。番組では生放送中に寄せられた感想や意見も積極的に紹介する。