科学・社会・人間 96号

 「物理学者の社会的責任」サーキュラー『科学・社会・人間』96号(2006.3)を読了。最近あまりまじめに読んでいなかったが、久しぶりに読み通した。吉岡斉さんの「科学技術政策に関する備忘録・2005年」は毎年の科学技術政策に関するトピックスを整理するのに有用。今回は、ご自身が委員をされている原子力政策関係の内容が充実していた。科学技術論研究者が政府の委員会に入って異論を唱え続けている希有な例。また、単に反対するだけでなく、「市民科学」的研究を進めている点でも注目すべき。

参考リンク:http://www.fit.ac.jp/~kumagai/SSH/index.html