今学期最後の授業の2日目。あと1日で今学期の講義は終了。
最後なので授業全体の感想を書いてもらっているが、中にはこんなのがある。
「この授業は科学技術の歴史というより、歴史の中の科学技術だと感じた。自分は、天文学の歴史や物理学の歴史を勉強したかった。」
私は科学技術史の授業で、まさに「歴史の中の科学技術」を教えたいと思っていたので、そのように感じてもらえたのは、私の授業の成功を意味するが、この受講生にとっては不幸なことだったようだ。私は最初の授業で授業内容の説明もしたし、シラバスにも書いているし、教科書を見れば「天文学の歴史」や「物理学の歴史」でないことは一目瞭然だと思うが、なぜ最後になってこのような感想を書くのかと思う。
しかもこれを書いてくれた学生は授業にすべて出席している。ますます理解できない。
授業でやらないことも、個別には対応できるので、授業の途中で自分が学びたいことを言ってくれたら、個別指導も出来ただろうが(そのためにオフィスアワーがある)、授業が終わってからではそれもできない。
【天気】曇りのち雨。久しぶりの雨だ。