テレビ番組を録画したビデオディスク(DVD-RAM)が800枚を突破した。これを機会に、私のこれまでのテレビ番組録画法の変遷をまとめておく。
(1)VHSビデオテープ(1991~2000年、約450本)
私が録画して現在もその内容を見ることのできる最も古いビデオテープは、1985年にNHK市民大学「万国博覧会(吉田光邦)」を録画したもの(現在、その内容をDVD-RAMにダビングしたので、テープは廃棄済)。それ以前にもおそらく録画はしていただろうが、消去してテープを再利用していたと思う。録画テープを本格的に保存するようになったのは1991年以降、すなわち私が大学に就職してからだ。授業でビデオを見せることを意識し始めたためだと思う。VHSテープは、2000年までの10年間に約450本を録画した。そのほとんどは松下のNV-BF25(1992年発売)で録画。このデッキは現在も現役で活躍中。
VHSテープは大きく、大量になると保管に苦労するようになる。私の場合、段ボール箱やプラスチック製衣装ケースに入れていたが、この調子で増えていくと、保管場所がなくなる恐れが生じた。また、箱が非常に重く、テープを探し出すのも一苦労になった。
(2)8mmビデオテープ(1997~2002年、約600本)
そのような保管問題を解決してくれたのが、8mmビデオテープであった。これはミカン箱大の段ボール箱に約100本入ったため、収納スペースが数分の一になった。もちろん、それまでのVHSテープはそのままとってあるので、全体の分量はかなりあるが、増加ペースがだいぶ緩和されたのである。
しかし、これで問題が解決したわけではなかった。2002年に私の持っていた8mmビデオデッキ(SONY EV-NS9000)の調子がおかしくなってきたからだ。この機種は1993年発売のもので、買った当時もけっして新製品というわけではなかったが、ソニーの8mmビデオデッキの中では最高峰のもので、標準価格では23万円もした。私はソニーに勤めている友人から安く買わせてもらった。しかし、2002年に後継機種を買わなければならないかと探してみたところ、据え置き型の8mmビデオデッキはどのメーカーも発売していないことが分かった。今のデッキを修理しながらつかっても、いずれは限界が来るだろう。そこで、8mmビデオには見切りをつけ、他の方法による録画および8mmテープのダビングを考えなければならなくなった。
(3)DVD-RAM(2002年~、約800枚)
そこで現在の録画メディアであるDVD-RAMへとたどり着く。当初はデッキもメディアも比較的高価だったが、それでも手が出せないほどではなかった。最初に買ったデッキは松下のDMR-HS1で、現在でもダビング用に使っている。その後、チューナーを2台搭載し、2つの番組を同時に録画できるデッキが売り出されたので買い足す。すなわち、2004年に東芝のRD-X5を買った。
さて、これで問題はすべて解決したかというと、まだあった。授業でビデオを見せる際、ポータブルDVD-RAMプレーヤーを使えば問題はないが、こんど新たに購入する予定のMac PowerBook G4ではDVD-RAMが再生できず、DVD-RWでないとだめのようだ。そこで、今後はDVD-RWで録画しようと思う。幸い、東芝のデッキはDVD-RWでも録画できる。以前のDVD-RAMはDVD-RWに変換できるのでなんとかなりそうだ。(ちなみに現在は、教室に備え付けのVHSデッキを使うため、VHSテープにダビングをしている。)
なお、DVDへの変更は上記の通り、8mmビデオデッキの生産中止が原因だったが、副次効果として収納スペース問題でも画期的な改善が見られた。DVDはプラスチックのケースから出して、サンワサプライのCD・DVDファイル(48枚収納)に入れているが、800枚のディスクが17冊のファイルに収まってしまう。
現在は、RD-X5で予約録画しつつ、DMR-HS1でVHSまたは8mmビデオテープからDVDにダビングをしている。8mmの再生用にはSONY GV-D200を使用。これはポータブルデジタル8ビデオデッキ。現在8mmを再生できるデッキはこれくらいしかない。
さて、こうした大量のテープ・ディスクに録画した番組(全部で4000タイトルは超えるであろう)を検索するにはパソコンを使うのが一番である。私は、ファイルメーカーPro 4でデータベースを作っており、瞬時に目的のテープ・ディスクを探すことが可能となっている。
2009.6.28追記
現在も上記(3)の続きで,DVD-RAMに保存している。現在録画に使っているデッキは,2004年購入の東芝製RD-X5と2007年購入の東芝製RD-S600だ。前者は,アナログ放送の2番組同時録画ができ,後者はデジタル放送も録画できる(ただし,アナログ2番組同時録画はできない)。私はアナログ放送が終了するまでは,保存用にアナログ放送で録画することにしているので,旧製品が重宝する。
現在,VHSと8mmはすべてDVDにダビングしてしまったので,それらのデッキを使用することはないが,一応まだ持っている。
ビデオのデータは,現在,データベースソフトBentoで管理している。テーマ毎にデータを簡単にまとめることができ,非常に便利だ。これでDVD1300枚以上,5500以上の番組を管理しているが,何の問題もない。
録画したビデオを授業で使うときには,パソコンで再生できる動画ファイル(mpeg)に変換してパソコンに入れている。