アメリカの影響で世界中でFDが広まっているようだが、イギリスでは全国的なFD組織を立ち上げ、各分野別にセンターを作ってFDを推進している。これは2000年頃から始まっていたのだが、私は全く情報を得ておらず、今頃知って驚いている。
何で知ったかというと、米科学史学会のニューズレターを読んでいたら、去年のJoseph H. Hazen Education Prizeを英リーズ大学のGraeme Gooday氏が受賞したという記事があり、どんな人なのかとウェブ検索したところ、The Subject Centre for Philosophical and Religious Studies(PRS)のスタッフでもあったのだ。このセンターはThe Higher Education AcademyというFD組織の下に置かれた24の分野別センターの一つ。このアカデミーは、英国全体の大学連合のような組織が設立したもの。PRSは、哲学と科学史・科学哲学と神学・宗教学を担当している。Gooday氏は科学史・科学哲学担当のAssociate Directorだったが今は違うようだ。
組織体制は非常に立派なものだ。内容が今一つなのは仕方ないことか。どの国もFDに熱心な教員は少数派だ。
The Subject Centre for Philosophical and Religious Studies(PRS)
