会員資格更新

 イギリス科学史学会から、会員資格更新のお願いの手紙が届いた。これまでの協力への感謝、今年の成果、来年の予定、そして再度感謝と会員資格更新のお願いがきちんとまとめられ、最後に会長の署名が書かれている。アメリカの学会も似たような形でお願いが来る。

 しかし、日本の学会はどうだろうか。来年度の会費を納めてくださいというような事務的な文書か、あるいはそれすらなく、会報の隅の方に会費納入のお願いが小さく載っているだけという場合もある。

 日本の科学史の学会では、会費未納者の増加に悩んでいるところが少なくない。収入が少なくなったから、会費を値上げするとなると、さらに未納者や退会者が増えて悪循環になる可能性もある。会費を払いたくなるような学会にすることをまずは考えなければならない。