木下晃伸『デジタルネイティブの時代』東洋経済新報社,2009年,212頁,本体1500年。
今日一日で読み終えました。著者は,1976年生まれの経営コンサルタント。木下氏の説明によれば,デジタルネイティブとは,平成生まれの人々,すなわち1989年以降に生まれた人ということで,通常のデジタルネイティブの定義よりも少し若い人々を想定しています。平成生まれということで分かりやすいからでしょう。
理論的にきちんとした本ではありませんが,出てくる事例はそれなりに参考になります。参考になる事例は以下のものです。
・進研ゼミ中学講座+i(ベネッセコーポレーション)
・ハローe先生(日本エデュネット)
・Learning Up(アイ・ツー)
・V-CUBEセミナー(ブイキューブ)
この本では,デジタルネイティブにとって,「ケータイ」と「映像」が重要だと強調していますが,上記のeラーニングの事例はパソコンを使うものばかりで,ケータイには対応していないように思います。しかし,確かに映像はどれでも利用されていました。
教育産業(受験および社内研修)の方が大学より進んでいるようで,そうしたものを大学でも参考にする必要があるでしょう。