学事日程変更

2020年度は学事日程が変更されることになった。オリンピックに協力するためということで,前期は例年より早く始め,早く終わる。

現在の案によると,2020年度前期は4/6(月)〜7/22(木)だ。オリエンテーションは3/31から4/4までの5日間。入学式は4/2なので,1年生は入学式から4日後に授業を受け始める。その間,選択科目の履修登録もしなければならない(はず)。4/4,4/5は土日なので,授業開始まで,入学式を除くと1日しかない。入学式前から本格的なオリエンテーションを行わなければならないだろう。

また,休日には授業を行わないようにしたはずだが,4/29(昭和の日)には授業を行う予定となっている。

さて,本学でこうしたことが決まったのは6/19のようだ。私が知ったのはつい最近だが,そこに7/26,文科省・スポーツ長から大学宛に次のような通知が届いたようだ。

スポーツ庁次長・文部科学省高等教育局長発,各国公私立大学長・各国公私立高等専門学校長宛「平成32年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法及び平成31年ラグビーワールドカップ大会特別措置法の一部を改正する法律による国民の祝日に関する法律の特例措置等を踏まえた対応について(通知)」平成30年7月26日(大学教育の書き散らしBLOG)

この通知には,オリンピックに協力するため学事日程を変更するようにとは書かれていない。

 また,平成28年4月21日付け28ス庁59号で通知したとおり,学生が,オリンピック・パラリンピック競技大会等に参加することは,競技力の向上のみならず,責任感などの高い倫理性とともに,忍耐力,決断力,適応力,行動力,協調性などの涵養の観点からも意義があるものと考えられます。さらに,学生が,大学等での学修成果等を生かしたボランティア活動を行うことは,将来の社会の担い手となる学生の社会への円滑な移行促進の観点から意義があるものと考えられます。この観点から,平成32年度の学事暦を変更する予定の大学もあるところです

と書かれているだけである。

この通知の趣旨は,オリンピックに協力するため学事暦を変更する場合は,学則に則り,また単位制度の趣旨に則り,適切に対応するようにとのことで,オリンピックに協力することを要請するものではない。ただ,上記引用にある平成28年4月21日付28ス庁59号通知には,何らかの要請が書かれていたのかも知れない(未確認)。また,たとえ要請は書かれていなくても,それに繰り返し言及することで,暗に協力を要請していると受け止めることも可能である(これは忖度か)。