’16年度前期 授業の反省

半年遅れとなったが,まだ前期の授業の反省を書いていなかったので,記憶にある限りで授業の反省をする。

小テスト

今学期担当している「科学の社会史」と「科学技術と現代社会」において,Moodleで授業サイトを構築し,デフォルトで実装されているQuiz機能を用いて,各回の授業に対応する小テストを設置した。問題数は,各回2〜4問程度。問題は,4つ程度の選択肢から選択する形式で,難易度を上げるため,「正しいものをすべて選ぶ(正しい選択肢の数は示さずに)」という形にした。これだと,まぐれで当たる可能性はだいぶ下がる(4択問題では1/16)。

授業サイトでは,何度でも受験できるようにした。また,小テストの成績は最終的な成績評価に反映させず,あくまでも授業の理解度の確認と学力考査の準備のために用いてもらうこととした。

マークシート式学力考査

すべてのクラスの中間と期末の学力考査は,小テストの問題をもとにしたマークシート式の選択問題とした。マークシートによる採点は,普段使っているドキュメントスキャナ(富士通ScanSnap S1500M)とマークシート読取君3というソフトを使って行った。

中間では20問(解答時間30分),期末では40問(解答時間50分)を出題した。多くの学生が解答時間を全部使わず,早めに解答を終えていた。問題が簡単だったのかと思ったのだが,採点結果を見ると,正解はそれほど多くなく,よく考えないで解答しているか,考えても分からないので素早く解答できているのだと推測される。

採点結果は,私の予想よりもはるかに悪かった。すでに小テストで出題されている問題であるし,選択式なので正解しやすいかと思ったが,小テストから少しずつ問題を変えているため,小テストと同じと思って解答した学生はかえって間違えてしまう結果となったようである。学生からは,問題が難しかったという声がけっこう聞かれた。

思うに,こうしたセンター試験のような問題を解くことに学生は慣れていないのではないかと思う。特に,本学の学生は入試で地歴公民の試験を受けずに入学してきた学生である。

教師の立場から考えると,採点は機械が行うので非常に楽だが,問題作成にはかなりの労力と時間を必要とした。毎回の授業で数問の問題を作るにも,かなり頭をひねらればならなかった。しかし,一度作ってしまえば,次からは修正と追加で済むので,長期的には楽なやり方と言える。

振り返りシート

毎回の授業の最後に,B6判の紙を配布し,授業のまとめ・感想・質問などを書いて提出してもらった。これには,学籍番号をマークシートで記入する欄を設けており,学力考査と同様に読み取りソフトを用いてパソコンに取り込んだ(手書き部分は画像データとして管理)。紙の提出物は学籍番号順に整理するのにかなりの手間と時間がかかるものだが,かなりの省力化が図れたと思う。振り返りシートについては,学生に紹介したいものをいくつか選んで,Moodleの掲示板で紹介した(質問には答えた)。また,毎回手書きの画像を一つ掲載した。

所見票

「科学の社会史」「科学技術と現代社会」各クラスの所見票を書いた。→所見票を見る

終わりに

オンライン小テストの導入が今学期の最大の新たな試みだったが,成績に直接反映しないこともあって,必ずしもすべての受講者が活用したわけではないようであった。それも,学力考査の成績の不振に影響しているように思う。そこで,来学期は,小テストの結果を少し成績評価に反映させようと思う。