9/15に開催されたEdTech JAPAN Pitch Festival Vol. 1のUst録画を見た。3時間で9名(9社)のプレゼンがなされた。登壇したのはみな,ウェブで新たな教育サービスを提供しようとしている若い起業家たち。私が大学の教育で実現したいと思っていることに似ているものがあったり,また大学でも導入するといいかもしれないと思われるものもあり,非常に参考になった。この手の新たな教育サービスがどんどん増えていくのは好ましいことだ。既存の教育機関は,そうした流れにどう対応するかが問われている。
付記:このイベントの告知サイトはLiVE for WEBLiFEで作られているような気がする。
このイベントで紹介されたサービスは以下の9つ:
schoo WEB-campus
生中継の授業をウェブで見ながら,みんなでコメントを交換。授業後に各自学んだことを書き込み,互いにコメントを付け合う。後日,授業内容(文書)が公開され,復習もできる。このサービスは,私が共同受講ブログでやろうとしていることによく似ていて,参考になる。
ShareWis
動画の講義と確認テストが多数提供されている。各動画は網の目のようにつながっていて,次々と進めていくことができ,また自分の学習履歴が一目で分かる。
Street Academy
ネットで先生と生徒を仲介。教えるのはリアルな場所で。
Life is Tech!
中高生のためのITキャンプ。大学生がメンターとなり,個別指導。
eboard
小中高校生のための学習ビデオサイト。manaveeに似ているが,機能はもっとシンプル。また,manaveeは大学受験生向けだが,eboardはより広い年齢層が対象。
iUniv/goocus
どちらもキャスタリアのサービス。iUnivはネット上の講義動画をソーシャルに利用するサービス。goocusはWikipediaの検索をソーシャルに利用するサービス。どちらも自分の学びをシェアすることができる。
Studyplus
学びに特化した汎用SNSプラットフォーム。学びの素材は自由に設定できる。自分の学びを可視化し,ソーシャルに共有することで学ぶモチベーションの維持ができる。これはとても興味深い。汎用なので,大学の授業を教材として登録することも可能だろう。受講者の有志に使ってもらうというのはどうだろうか。
CoderDojo Tokyo
子供向けプログラミング道場。ボランティアがメンターとなる。
Best Teacher
オンライン英会話レッスン。教材は,生徒と先生がチャットで作る(生徒のスクリプトを先生が添削)。世界中に講師がいて,24時間対応。
以上のサービスからいくつかのトレンドが読み取れる。
・自習用教材を用いた自習履歴の可視化とソーシャルでモチベーションを維持
・メンターが個別指導。その場のオーガナイズをネットで
どちらも,大学という伝統的な教育の場でも活用できるものだと思う。特に,その二つを組み合わせると,よりよい効果が期待できる。大人数講義を減らし,その余力を個別指導へ。
【天気】晴れ。まだ暑い。昨日から学園祭準備期間。