雑誌新聞テレビの次は大学か

 雑誌・新聞・テレビ離れが進んでいるようだが,次は大学離れが来るのではないだろうか。いや既に来ているのかもしれない。退学者の増加はそれを示しているだろう。今のところ,大卒,特に新卒の資格は就職の際にそれなりに有効なので,その有効性に見合うだけの最小限の努力でその資格を得ようとする学生が来てくれているが,新卒というだけで就職できる訳ではないことに気づいた学生は,次第に大学を見放すようになっていくだろう。

 現在の大学は,単位制度の実質化,例えば各学期に必ず15回授業をやらなければならないとして,休日まで授業をやったりするとか,成績評価の厳格化のために細々したことをもとに点数を付けるなど,本質とはかけ離れた努力を強いられていて,教員も学生もうんざりしている。明らかに今の大学では,教員も学生もモチベーションを維持できなくなりつつある。

 今の大学のやり方は,これまでの雑誌・新聞・テレビと同じで,何を知るべきかを利用者に押し付けてきた。これは今の時代には全く合わなくなっている。学びたい人と教えたい人をマッチングさせる新しい仕組みが必要だ。そして,教えたい人が生計を立てられるだけの収入を得られるような仕組みも。ドイツの大学の私講師(Privatdozent)が多少それに近いかもしれない。大学は楽天市場のようなものとなり,教員が教育を出品し,学生がそれを買うのだ。

【天気】晴れ。

  • 00:10  ウェブコンポーザー学校はほんとに面白いです。開講準備放送と第1回を見てしまいました。特に授業1-3ソーシャルメディア論よかった! http://ustre.am/:BLqS
  • 10:21  総合演習「デジタルネイティブと大学」の個人レポート第1稿が出揃いました。これから学生同士でコメントを付け合います。http://ohst.jp/dnu/
  • 22:41  ウェブコンポーザー学校,勉強になります。今日は臨時質問大会。 http://bit.ly/a5h6HO