レポート剽窃問題を考える

 一橋大学のFDシンポジウム「レポート剽窃問題を考える」に参加。学内者がメインのシンポだったと思うが,学外者も多かったように思う。

 剽窃レポート対策は三つ。レポートの書き方を指導する。剽窃レポートを発見する(コピペルナーなどが有用)。剽窃を不正行為として対応する。三つ目は個人では限界があるが,他の二つは個人でもある程度できる。レポートの書き方には,レポート課題の出し方も含まれる。漠然とした課題はダメ。条件をいろいろ付ける。フィードバックが大事。コピペルナーで剽窃発見の省力化がなされるのはうれしいが,レポート指導はなかなか省力化できない。また,時間もかかる。個人でできることとしては,自習教材を作成し,活用させることくらいか。

 東大教養学部では,理科生向け英語のAcademic Writingの中で,また文科生には基礎演習で,剽窃問題について扱っているという。前者では「自分の言葉?他人の言葉?」「知識のうらづけ/情報のみなもと」というパンフレットが,後者では『知の技法』が教材として使われているそうだ。

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【天気】曇り時々晴れ。昨夜は久しぶりの雪。