国会は慌ただしく臓器移植法改正案を通そうとしているが,さらに今度は,多くの水俣病患者団体が反対している水俣病未認定患者救済法案(チッソ分社化法案)を通そうとしている。拙速は避けるべきだ。
- 11団体記者会見(ごんずいブログ,2009.7.2)
- 水俣病救済新法 成立へ(西日本新聞,2009.7.2)
- 水俣病未認定患者救済法案 民主党はじめ自民、公明の3党で一本化(民主党,2009.7.2)
7/6追記:7/3に衆院本会議で可決された。反対の声が次々と上がっている。いま妥協しないと生きているうちに救済されないかもしれないということで,患者に何度も苦渋の決断を受け入れさせてきた歴史が再度繰り返されようとしている。しかも,今回はチッソを分社化するということで,これを最後に二度と訴えられないようにしたいという1959年の見舞金契約を思い出させる。
- 「チッソ分社化削除を」元環境相懇談会7人が声明(2009.7.3,読売新聞)
- 反対団体抗議次々…「チッソ救う法案必要ない」(2009.7.4,読売新聞)
- 新潟水俣病:「全員救済できない」 阿賀野患者会、法案に反対表明 /新潟(2009.7.6,毎日新聞)
7/9追記:昨日7/8,参議院でも可決され,法案は成立した。