新しいICレコーダーを買う。今回は、古いの(SANYO ICR-S300RM)が壊れた訳ではないのだが、3年半以上使用していて、いくつかのスイッチの挙動がおかしくなってきたことなどもあり、また、新しいことをしたくなったということもあり、この際思い切って買ったのだ。
今回買ったのは、OLYMPUS Voice-Trek V-51だ。発売は1年半以上前なので1万円以下にまで値下がりしていたが、性能は古いのをはるかに超えている(古いのの値段は2倍以上もしたのに)。小さく、薄く、軽く、色が白く、ワイシャツの胸ポケットに入れても目立たない。長時間録音でき、音質もよい。本体を直接USBポートに挿せる(これは古いのもできた)。単4電池1本で動く(古いのは2本)。そして今回OLYMPUSにした最大の理由は、フットスイッチが使えること。他のICレコーダーメーカーでフットスイッチを出しているところはないようだ。別売りのソフトDSS Player Version 7も買った(より高級な機種だと同梱されている)。このソフトはWindows版しかなく(旧バージョンVersion 6ならMac対応)、Mac使いとしては困るところだが、VMware Fusion上のWindowsで動かせば問題はない。
ICレコーダー、フットスイッチ、別売りソフトの3点を合計しても、古いレコーダーより安かった。
フットスイッチは、レコーダーの再生・停止・巻き戻し・早送りを足でするものだ。試してみたがとても具合がよい。SANYOレコーダーの音声ファイルはWMA形式だが、レコーダーにmp3ファイルをコピーすれば、それも問題なく使える。これまで録音したデータもそのまま使えるのがありがたい。
さて、なぜフットスイッチが欲しくなったのかといえば、自分の講義を録音して文字に起こすためである。講義の根本的な改訂のためには、文字化することが必要な気がしている。
追記11/6
昨日の授業で初めて録音してみた。軽く小さいので何となく頼りない気がしたが、音質には全く問題が無かった。音声ファイルの形式はWMAで、サイズはmp3で録音したときに比べて半分程度(1時間で15MB位)だった。MacでWMAファイルを扱うのは難しいのだが、Virtual PC(大学のPowerBookはIntel MacではないのでVMwareが使えない)でWindows XPを使い、別売ソフトDSS Player Version 7を使うと、編集ができるので何とかなる。しかし、ファイル分割程度のことはレコーダー本体でできてほしい(前のSANYOのだとそれができた。またファイルもmp3だったので扱いが楽だった)。
付記10/29
OLYMPUSは、他社が出していないユニークな商品を出しているありがたいメーカーだ。ICレコーダー用のフットスイッチもそうだが、他にもラジオサーバーがある。テレビ番組の留守録はビデオデッキでいくらでもできるが、ラジオ番組の留守録ができる機械はあまり存在しない。工夫すれば不可能ではないが、ビデオデッキくらいに簡単にできる機械があってもよいだろう。私はソフィアシステムズ製のラジオサーバーを買ったが、その後発売中止となった。今持っているのが壊れたらどうしようかと心配していたが、その後を継いでくれたのがOLYMPUSだ。性能がアップしたのに、価格は下がり、しかもデザインがずっと洗練されたものになっている。ただこれも、いつまで発売されているか心許ないので、1台くらい予備に買っておきたいくらいだ。