- BS世界のドキュメンタリー「<シリーズ 20世紀 “核”の内幕>第3回 モスクワからの使者 ~キューバ危機の真実~」2008.7.25, NHKBS1, 50分
<シリーズ 20世紀 “核”の内幕>
第3回 モスクワからの使者 ~キューバ危機の真実~
※放送日時変更 ((7/24未明の岩手地震のため。)) 7月24日 木曜深夜[金曜午前] 0:10~1:00
1962年、キューバ。
世界中が、第三次世界大戦の恐怖におびえながらこの国を見守っていた。ソ連がキューバに核ミサイルを配備しようとしていることを、アメリカの諜報機関が突き止めたのだ。先手を打ってキューバを攻撃するか?ケネディ大統領は重大な決断を迫られる。
優位に立っているかに見えたソ連のリーダー・フルシチョフ首相だが、彼はソ連の最高機密がある男の手によってケネディに渡っていたことを知らなかった。
男の名はオレグ・ペンコフスキー。ソ連陸軍に所属する大佐で、フルシチョフに近い軍の高官たちと親しかったため、機密資料を見られる立場にあった。フルシチョフを危険な人物だと感じたペンコフスキーは、リスクを侵しながら、ソ連の核開発情報を西側に流し続けた。
この貴重な情報をもとに、ケネディは核戦争の現実的な危機を回避することに成功する。しかし、KGBに目をつけられたペンコフスキーは、キューバ危機の結末を見届けることなく処刑された・・・。
最近公開されたKGBの機密情報をもとに、緊迫した当時の世界情勢と、知られざるペンコフスキーの戦いに迫る。
原題: Nuclear Secrets – The Spy from Moscow
制作: BBC(イギリス) 2006年
担当者メモ
この回の見どころは、ソ連国家保安委員会(KGB)が所持していた当時の貴重な記録映像が使用されたシーンです。命がけのスパイ活動を続けるペンコフスキーが、イギリス大使館員の妻と街中で接触するため出かけていく様子が撮影されています。その実写映像とドラマの映像とが組み合わされ、緊迫感のある場面になっています。