石油高でウラン鉱山が復活する

  • BS世界のドキュメンタリー「<シリーズ 核の時代>石油高でウラン鉱山が復活する ~揺れるカナダ先住民の村~(再)」2008.7.20, NHKBS1, 50分

<シリーズ 核の時代>
石油高でウラン鉱山が復活する ~揺れるカナダ先住民の村~(再)

 

7月20日 (日) 午後10:10~11:00

○再び宝となったウラン
中国は今後15年で32基の原子力発電所の新規建設を、日本は2006年に承認された2基を含む11基の建設を計画している。カナダの地元エネルギー会社は、「住民にウラン採掘の再開はないと約束したが、今のウランは価値がありすぎる…」と胸の内を語る。 

 

○忌まわしい過去の記憶
ポートラジウム鉱山では、原爆開発のウラン採掘のため、地元先住民の男たちが駆り出されたが、何を運んでいるかは一切知らされなかった。60年代に被爆による最初の犠牲者が出て以来、地元デレネではガン患者が多発。

 

○開発か? 安全か?二分する住民
デレネの町では、過去の過ちを繰り返すなと主張する長老たちと開発を優先すべきだとする若い世代の意見が分かれた。政府の調査では、放射能は検出されず、安全だと報告されたが、取材班の調査では、今なお、いくつかの箇所で高レベルな放射能が測定された。

 

原題: Somba Ke The Money Place
制作: Urgent Service Films(カナダ) 2007年

 

担当者メモ
このドキュメンタリーを制作したデビッド・へニングソンは2007年まで東京在住のフリーの映像作家でした。日本の核問題に関心を持ち、広島・長崎との接点のある村を祖国のカナダに見つけ、制作したのがこのドキュメンタリーで、日本の視聴者の皆さんにぜひ見てもらいたいと語っていました。

 
出典:http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/071004.html