石川一郎文書(科学技術動員関係史料)目録データベース 凡例

  1. 本データベースは,マイクロフィルム版石川一郎文書(原資料は東京大学経済学図書館所蔵)に収録された科学技術動員関係史料の目録データベースである。石川一郎文書の目録としては,武田晴人解説『マイクロフィルム版 東京大学経済学部図書館所蔵 石川一郎文書 リール別収録概要目録』(雄松堂出版,2001年)ならびに「目録カード」(本文書の整理に当たった武田晴人らが作成)が存在する。前者はファイル(冊子)単位までの目録,後者は各ファイルに収録された資料(文書)単位の目録である。現在,目録カードは画像データとしてウェブ公開(http://www.lib.e.u-tokyo.ac.jp/_old/ishikawa/index.htm)されているが,キーワード検索はできない。ただし,目録カードに記載されたファイルのタイトルを検索対象としたファイル単位のキーワード検索システムが,東京大学経済学図書館ウェブサイト(http://www.lib.e.u-tokyo.ac.jp/_old/ishikawa/index_search.html)で提供されている。本データベースは,これら既存の目録を参考にしつつも,マイクロフィルム版石川一郎文書の資料画像をもとにして新たに作成した目録データベースであり,ファイルに収録された資料単位でキーワード検索することが可能となっている。なお,石川一郎文書の分類に科学技術動員という分類はなく,科学技術動員関係史料は様々なファイルに分散して存在している。そのため,本データベースに収録されている科学技術動員関係史料は,作成者の主観によって選び出されたものであり,網羅的ではない。網羅性の点では,既存の目録カードが勝っており,そちらも合わせて利用する必要がある。
  2. 本データベースは,ファイル(冊子)情報を記載した「ファイルレコード」と,ファイルに収録された個々の資料(文書)情報を記載した「資料レコード」の2種類のレコードから構成されている。両者は本データベースにおいて区別することなく検索・表示される。したがって検索結果に両者が混在して現れる場合があるが,ファイルレコードは,タイトルの初めに[ファイル]との記載があることで資料レコードから区別される。
  3. ファイル(冊子)のタイトルは,整理後のファイルの表紙に記載されているタイトルをまず記載し,その後に目録カードに記載されているタイトルを角括弧[ ]に入れて記載する。ただし,両者が同一の場合は後者の記載を省略する。
  4. 整理の過程で合本されたファイルに含まれる原ファイルのタイトルと考えられる記載が目録カードにある場合は,ファイルレコードの「備考」フィールドに原ファイルのタイトルと考えられる情報を記載する。
  5. 各資料の「ファイル名」フィールドには,各資料が収められているファイル(冊子)のタイトルを記載する。ここでのファイルのタイトルは,リール別収録概要目録に記載されているタイトルを用いる。
  6. 本データベースのレコードを構成するフィールドは以下の通りである。
    ファイル番号:リール別収録概要目録に倣い,「A1.1」といった形式で記載する。ピリオド(.)の後の数字は分冊番号である。
    資料番号(新):ひとまとまりと考えられる資料単位ごとに付けた番号で,今回新たに付け直したものである。枝番号・孫番号がある場合は,「1-1-1」のようにハイフンでつなぐ。
    資料番号:目録カードに記載された資料単位の番号である。目録カードに記載がない資料については,空欄となっている。
    タイトル:ファイルレコードの場合はファイルのタイトルを,また資料レコードの場合は資料のタイトルを記載する。ファイルのタイトルの場合は,タイトルの前に[ファイル]と表示する。タイトルのない資料については,本データベース作成者が付けたタイトルを亀甲括弧〔 〕に入れて記載する。
    作成者:資料に記載されている通りに肩書きも含めて記載する。
    宛先:資料に記載されている通りに肩書きも含めて記載する。
    日付:資料に記載されている日付をS18.3.30(昭和18年3月30日を意味する)といった形式で記載する。その日付が何の日付かを明確にするため,「現在」「制定」「改正」などの言葉を付する場合もある。
    年月日:レコードの検索・ソートのために記載するもので,1943.03.30といった形式で記載する。資料に日付の記載がない場合も,できるだけ推定して記載する。なお,不明な月・日は00と記載する。
    ファイル名:その資料が収録されているファイルのタイトルで,リール別収録概要目録に記載されているタイトルを用いる。
    原分類:整理前の原ファイルの分類番号で,目録カードに記載されているものを記載する。なお,合本されたファイルで,目録カードに原分類が複数記載されており,しかも当該資料が合本前のどのファイルに含まれていた資料か特定できない場合は,目録カードに書かれた複数の原分類をそのまま記載する。
    リール番号:その資料が収録されているマイクロフィルムのリール番号を記載する。
    備考:資料の利用上参考になると思われる情報を記載する。
  7. 本データベースは,田中浩朗が作成した。

作成: 2019.6.1 田中浩朗