学習目標

東京電機大学 工学部・未来科学部 人間科学科目
2014年度前期「科学技術と現代社会」

達成目標

 シラバスに掲げられた達成目標は以下の通りである。成績評価は,これら6つの達成目標それぞれについて評価を行い,それらを総合して最終評価とする。

  1. 【総合的判断力】 科学技術が関わる社会問題について,多面的に考察し,総合的に判断することができる。
  2. 【論理的思考力】 根拠に基づいて,自分の意見を主張したり,他人の意見を批判したりすることができる。
  3. 【情報収集力】 多様なメディアを活用して必要な情報を集め,自らの考えを深めることができる。
  4. 【文章表現力】 理解したこと,考えたことを,学術的作法に則って表現することができる。
  5. 【コミュニケーション力】 積極的に他人と情報や意見を交換し,自らの考えを深めることができる。
  6. 【自己学習力】 適切な時間管理やモチベーションの維持向上により,自主的に学習を継続することができる。

各目標とコースデザインとの関連

 総合的判断力,論理的思考力,およびコミュニケーション力を高めるためには,様々な角度から考察可能な題材について,様々な情報を得つつ,他人と意見を交換しながら自分の頭で考えることが重要である。そこで,本科目では,受講者の次のような学習を支援するようにコース設計を行った。

  1. 授業における講義の聴講やビデオの視聴を通して,核兵器の歴史の様々な側面について理解する。
  2. それと同時に,いわば講義の「裏チャンネル」(backchannel)として,授業SNSで他の受講者と感想・意見・情報を共有したり,質疑応答を行ったりする。また,授業SNSで教員に質問をする(教員は,各回授業の最後に時間があれば口頭で回答する。時間がなければ,後日授業SNSで回答する)。
  3. 各回授業の最後に出される課題(問い)について,授業後に自分の意見をまとめ,締切(授業1週間後)までに授業サイトに投稿する。
  4. 他の受講者が投稿した課題を参考に,自らの考えをさらに深める。なお,教員は各回授業の冒頭で,受講者の参考になると思われる前回課題をいくつか紹介する。また,課題の締切を過ぎると,投稿された受講者の課題がすべて公開されるので,受講者は他の受講者の課題を読むことができる。
  5. 学期終わり近くの回におけるグループディスカッションにおいて,他の受講者と対面での意見交換を行い,自らの考えをさらに深めるとともに,対面でのコミュニケーション力を養う。

 毎回の課題および期末レポートの作成・提出は,文章表現力,情報収集力,および自己学習力を高める上でも有効だと思われる。