教養をめぐる議論

 学術会議では,「日本の展望委員会 知の創造分科会」と「大学教育の分野別質保証の在り方検討委員会 教養教育・共通教育検討分科会」で,大学の教養教育について議論を進めている。なお,両分科会のメンバーは共通,合同会議で議論を進めている。

 私の先輩のKさんが副委員長であり,議論のまとめに積極的な役割を果たしている。かつてのM先生のような役回りだ。私の属する系列では教養カリキュラムの再検討を進めているが,そろそろ理念の話をしなければならない状況に至っている。これまでのやり方を根本的に変えるには理念の再構築が必要だ。

 教養の理念というと,高邁な話になってしまい,現実から遊離する危険性があるが,現在の教育自体が現実から遊離しているところもあるので,それを現実に引き戻すと捉えたい。

 早く報告書を読みたいものだ。